分け与える理由はなんなのか
京セラ美術館で開催中の『ポンペイ展』を見てきた
一瞬にしてすべてが灰の下となり滅んでしまった町
皮肉なことにそういった経緯のため、2000年以上も前の暮らしぶりを詳しく知ることができる
古代というとほんの一握りの富裕層あとは奴隷、そんなイメージがあるけれど、どうやらポンペイもそういったところだったらしい
人口は1万人くらいいたそうだから大都会だ
そして水道のバルブも出土していて上水道も整っていたと考えられているんだそうだ
出土された美術品、生活用品、モザイク画なんかを見るととても豊かな暮らしをしていたみたい
富裕層と奴隷がいた、ということで激しい格差社会だったようだけど、富裕層は人気取りのために自腹でイベントを開催したり、食べ物をふるまったりしていたんだって
理由はなんであれ、下心アリアリだとしても、それで楽しむことができる人、救われる人がいるのであれば、今でいうところのWin-Winじゃないのかな?
女性の地位も低かったみたいだけどやり手で財をなした女性も多かったようだし、奴隷だからと言って代々奴隷は奴隷ではなく、チャンスをものにすれば富裕層になることができたんだって
家柄を重視していた時代じゃなかったそうだ
頑張れば成果を手に入れることができた時代だったみたい
多くの美しい、豊かな調度品を見ながら思った
2000年以上前の方がよほど豊かで美しい暮らしをしていたんじゃないのかな
今の時代、なにかに追われるように忙しい忙しいを連発し、生活のためだからと我慢して、つまらないと思いながら仕事をし、人生の大半をそんなものに使っている
改めて今、自分はどう暮らしていけばいいのか、ちょっと考えたよい時間でした