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あっけないとは、潔いこと

家元20周年ということは(先日書いた)制作に来たアトリエの主要メンバーも、もうちょっとで20周年になるんです

15年ほど前、彼らと飲んではいけばなについて熱く語り合ってたのが懐かしい

一緒にいけばなを語っていた仲間がもう手が届かないくらい立派になって後輩を育てているのを目の当たりにしてぐっとくるものがあったのでした

そしてばらしに来たアトリエの若い子達の作業の的確さ、素早さにも感動しちゃったナ

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3日かけて作りあげた個展会場が、終了の翌日夕方5時にはいつものいけばな教室へともとどおり、あっという間の原状復帰に

「なんだかあっけなくて寂しいな」

そういうととっても若い女性スタッフが
「わたしはこういうあっという間で潔いところがいけばなの好きなところです」
っていうし

若い男性スタッフは
「確か蒼風先生(初代家元)か宏先生(3代目家元)が、あっけなくて物足りないくらいがちょうどいい、っておしゃっててボクはその言葉が好きですよ」
だって

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わたしがいけばなの好きなところの1つも

枯れて影も形もなくなってしまう

ところだし

親先生もよく

「いけばなはいい塩梅で枯れて≪くれる≫からいいのよ」って言ってたしな

ひとはよく存在意義を求めるっていうし、生きた証を残したいって本能があるらしいけど

わたしはないな~、

と、気づいた家元個展のあっけない終わり方だったのでした

おわり



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