青い朝顔は思い出の中で
お庭の思い出を書きながら「あぁやっぱり写真があったらなぁ」と思う
関西に越してきてから今いるところは3軒目
2回の引っ越しの理由はどちらも『老朽化による建て替え』だ
どちらの住まいもとても愛着があったので大いに残念だなぁと思う
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さて、とっても立派なお庭ができたので(といっても畳三畳くらい)張り切って色々植えることにした
お隣のマンションと自分のアパートのスキマなので日当たり良好とはいえないけれど、朝夕少し日が差した
なので、育てやすい丈夫な植物にすることにした
簡単なのはもちろん朝顔と向日葵だ
向日葵は最近はこじゃれたのが多いけど、昔ながらの1本立ち、顔くらい大きな花が咲く、アレにした
朝顔は種の袋の写真がとっても素敵な青いのにした
ここまで青い朝顔って珍しいなぁ、すてきだな、とワクワクして種を蒔いた
( ↑ これは2軒目のベランダで育ててたコ )
ところがだ、
伸び始めてえええええ~っ!となった
みなわんっっっ!
朝顔ってどのようにツルが伸びるかご存じ???
ツルは1本、それがぐんぐん伸びていく
ところが、この青い朝顔はツルが異様なほどたくさん枝分かれして伸びていく
ぎょーえー、キモチワルイ~~~( ノД`)シクシク… ってなった
これ、西洋朝顔だったのよね
知らなかったのでありました
前回のスズラン事件といい、植物が見慣れない形態形状だったり予想外の形態形状だったりすると、キモチワルイ~と思うところがあるようだ
って、植物を幼いころからジロジロ見ていた結果なんだろうな、とも思う
とにかく、岩手の山奥で育った山ザルのわたくしは西洋朝顔というモノはお名前を聞いたことはあるけれどお目にかかったことはなく、ずっと日本朝顔が朝顔だろう、と思い込んで生きていたのデスだす
で、気持ち悪いなぁと思いながらもその夏はその青い朝顔と暮らしたのでした
わたしの最初のいけばな先生は(亡くなったけど)もちろん岩手にいて帰省するたび、必ず会いに行っていた
ここ2年ほどは帰省できていないけれど、以前は年2回、2月と9月に帰省していた
その年の9月の帰省のときも、いつものように先生に会いに行った
すると先生が衝撃のことを話し始めた
「あのね、今年とってもきれいな青い色の朝顔を植えたんだけどね、これが気持ち悪い伸び方をしてね、西洋朝顔っていうのね。あの手はダメだわ。色はいいんだけど、伸び方が気持ち悪いのよ」
……この親にして此の子あり、、、
いけばなの先生って親先生って言ううんだけどね、本当に親なの
しみじみ思った
こんなに離れているのに夏に同じことして同じこと思ってた
そして嬉しかった
あぁ、やっぱりこの人はわたしの親だなぁ
寂しくて辛い子供時代を送ったけれど、大人になっても定まらない精神状態だったけど、この人がいたからわたしは今を生きている
夏になって朝顔の季節だなぁと思うたび、親先生を想う
先生、わたしはまだまだ未熟だけど頑張ってます
先生のように穏やかで落ち着いた時間を過ごす場所を作るように願っています
朝顔に関しては、まだまだハナシがある
では、またね