なにもできないけど知っておいていいと思うんだ
朝一で京都へ向かった
烏丸駅から徒歩で北上する
京都だからな、と着こんできたけどやっぱり寒い
盆地特有の底冷えがするのだ
故郷盛岡も盆地で底冷えがする
これこれ、と懐かしく思う
向かった先は京都新聞ビル
【世界報道写真展】を見に来たのだ
受付で京都新聞を渡された^^
会場は地下のかつての印刷工場
ここは2015年までの40年間
ほぼ毎日、新聞を印刷していたんだそう
中に入るとかすかにインクの香りがした
世界報道写真展を知ったのは10年ほど前
当時勤めていた会社でチケットを配っていたのだ
毎年真夏、お盆のころが会期で
夏休みはない会社だったけど
休んでいる人が多く仕事もさほどない時期のうえ
仕事帰りに立ち寄りやすい梅田で開催されていたので
定時に仕事を終え見に行くのが恒例になっていた
それがコロナ禍で2020年から中止になり
やっと今年京都で再開されたのだ
人気の展覧会なんかは
平日でも多くのひとが押し寄せるのに
これは今までもそうだったけどガラガラ
世界中で起きている
ニュースでは知りえないこと
報道カメラマンが命がけで撮影してきたこと
想像すらできない多種多様なこと
淡々とした解説文と共に展示されている
クリスマス時期がくると思い出す1枚の写真がある
それは真っ赤な写真で
中国の貧しい村の青年が写っていた
彼は劣悪な環境の中で安い賃金で
クリスマス飾りの塗装をし続けている
彼はクリスマスがなにかを知らない
たぶん春節みたいなものだと思ってる
安い安い中国産のクリスマス雑貨は
彼のような人が作ったものなんだな、
安いことを大喜びすることに
罪悪感をもつようになるきっかけになった
毎年クリスマスの華やかなディスプレーを見るたび
「きっと彼はもうこの世にいないだろう」
そう思い胸が苦しくなる
そんなことも教えてくれた世界報道写真展
豊かで自由で平和に暮らしている
わたしには関係のないことばかりだ
知ったからといって
なにかができるわけじゃない
だけど知っておくだけでも
いいんじゃないか、と思う
以前は東京や大阪など主な都市を巡回してたけど
今年は京都だけのようです
12月29日まで開催されてるし
今までは入場料が発生してたけど
ここはギャラリーではないとのことで入場無料
幸せなこときれいなことだけで
暮らすのは悪いことじゃないけど
こういったことに目を向けることもして欲しいな
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