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ようこそ、へなうさ工房へ④

お稽古のペースはお弟子さんそれぞれ
ご希望にあわせて決めてる

なので
のんび~り、ゆっくり~の方もいる

ただペースは決めて崩さないようにお願いしてる


さて、のんびりゆっくりさん
お稽古のたび、出だしで
「で?」となる方もいる

いけばなって
「こんにちは」と稽古場に来たら
すぐさま花ばさみを持ち
植物をぐさぐさ花器に挿すわけじゃない



◆◆◆
コロナ騒ぎのとき
御多分に洩れずオンライン稽古をやった

ありがたいことに
数名頑張ってくれたんだけど
全員いけばな初めましてだった

なので
ゼロからの手順書を作成したところ
「よし、いけましょう」となるまで
膨大な量になって自分でもべっくら仰天した

はなをいけるとき
ぬぼー、と無意識に体が動いてたけど
これだけの準備をしてたのかと改めて驚いた


いけばなには流派、というものがあって
わたしが所属してる草月流は
創流100年経ってない若い流派だ

その創設者、勅使川原蒼風てしがはらそうふうが書いた
【草月50則】というものがある

はなをいける心得、
基本の学び方、
その他諸々大切なことが書いてある


指折り数えたら15年ほど前
ココロをずっしり病んで仕事を辞め
引きこもってた時期がある

そのときに
何を思ったかくだんの50則を
手のひらサイズの冊子を作り写経(?)した

いつでもどこでも持ち歩けるようにと思ったのだ


第二十二則
 上手な人ほど器前 器後の仕事が入念

草月50則

というのがある

はなをいける前の準備、
いけた後の片づけを仕事と呼び
これが美しくできてこそ
はじめてよいいけばなをいけたといえる

と説いている


へなうさ工房は
最終的に自立を目的にしてるから
最初の準備から片付けまで
お弟子さんにやってもらう

ぜーーーんぶ
先生が用意してたら
気遣いも心配こころくばりも育たない


花器への水の注ぎ方
花ばさみの置き方
花器からの水の捨て方
先生に見てもらうときの整理

こまごまと注意があるのだ

最初は戸惑ったり面倒と思っても
続けることによって
自然に体が動くようになる


なかなかはなをいける話に到達できないけど
それを理解できてからこそ
本来のいけばなを語ることができるのだ

おわかりかね、チミ


いけばな教室 西宮市
へなうさ工房:甲子園球場そば
090-8214-8739
8739sshuho(@)gmail.com

HP






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