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一足お先に夏休みは終わり
暑さが好きなので夏は一番好きな季節だ
けれど、いつの頃からだろうか、単純に純粋に夏を楽しめなくなった
今は8月は静かに、かみしめるように暑さを味わいながら過ごす
ラジオからは福山雅治さんの『クスノキ』が流れ、ヒロシマ、ナガサキのことを想う
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この三連休は夏休みにしようと思っていたけれど、結局日曜日だけが夏休みだった
夜、夏恒例になっている『真夏の方程式』を観る
お互いがお互いを思いやるがゆえに、それが悲しい結果になる、やりきれない映画だ
けれど、映像が美しい
ただただ青く青く、夏の景色を描いていて「あぁ、切ないけれど夏休みだな」と思う
一番美しいのが湯川先生と恭平くんのペットボトルロケット実験のシーン
大好きなシーンだ
ここで、はっとするセリフがあった
なぜ何度も実験を繰り返すのか、何の実験をしているのかと問う恭平くんに湯川先生は
自分で考えろ、分からなくても自分で考えろ、答えを知ったときの喜びはより大きい
こう答える
ラストのシーンは毎回泣いてしまう
もしかしたら自分は殺人の手伝いをしてしまったのではないのか、心細くなる恭平くんに湯川先生は静かに語る
問題には必ず答えがある
だけど、それをすぐに導き出せるとは限らない(略)
きみがその答えを見つけるまでボクも一緒に考える
一緒に悩み続ける。焦るな、きみは独りじゃない
静かな語り口だけれど、とても力強い言葉だ
この大人は絶対に言葉どおり一緒に考え続けてくれる、悩み続けてくれる
絶対的な信頼を抱かせる大人になりたいな、揺るぎなく芯のとおった大人になりたいな、毎回このシーンを見るたび思う
「もう夏も終わりか」
吉高由里子ちゃん演じる岸谷刑事のセリフで
あぁ、わたしも夏休みは終わりだな、としみじみした
今日もへなうさ工房は静かに暑い夏をかみしめながら活動しています