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【2022】ネット上で自由に閲覧できる自治体史 北海道篇
はじめに
北海道の全185市町村と、平成の大合併時に消滅した41町村の自治体史を全て調査し、ネット上で閲覧できるものを纏めました。趣味や研究、読書などにお役立てください。
なお、調査を行った2022年11月6日時点でのデータです。他にもネット上で閲覧できる自治体史や訂正等ありましたらご連絡お願いします。
今回扱う「ネット上で自由に閲覧できる自治体史」とは、私が以前投稿した以下の記事の3.各自治体が公開しているものになります。こちらも併せてご覧いただくとよりお楽しみいただけます。
一覧
新札幌市史(北海道札幌市)
1953年~1958年に刊行された『札幌市史』の完全改訂版として1981年に編纂が開始されました。2019年7月よりADEACで全編が公開されています。新千歳市史(北海道千歳市)
千歳市市制施行50周年をめどに2004年から編纂が開始された新千歳市史が全編閲覧可能です。千歳市では、千歳市史・増補千歳市史が過去に刊行されています。国立国会図書館デジタルコレクションでも同じ内容のものが公開されています。恵庭市史(北海道恵庭市)
ADEACのカリンバ遺跡と恵庭市史料にて恵庭市史第一編が公開されています。なお、恵庭市史は第六編まで存在するので全編は閲覧できないので注意が必要です。
石狩町誌・厚田村史・浜益村史(北海道石狩市 / 旧石狩町・厚田村・浜益村)
2002年に編纂された石狩市史は残念ながら公開されていませんが、合併前の3自治体の自治体史がそれぞれ全編、石狩市郷土研究会のホームページで公開されています(合併前の自治体史の方が貴重なので最高)。函館市史・戸井町史・恵山町史・南茅部町史・椴法華村史(北海道函館市 / 旧戸井町・恵山町・南茅部町・椴法華村)
ADEACと函館市のホームページにて全編が閲覧可能です。函館市史に加え平成の大合併で消滅した全自治体の自治体史が閲覧できて最高です(函館市はオタクをよく理解している)。
また、函館市史には全国で2番目に短命だった市(即日改称除く)である亀田市編が存在するのでそちらも注目です。福島町史(北海道松前郡福島町)
1993年から1997年にかけて刊行された福島町史全3巻のうち、古代から明治維新までの歴史が記されている第二巻通説編(上)がインターネットで閲覧できます。新・知内町史(北海道上磯郡知内町)
2015年に刊行された新・知内町史の全3冊分が公開されています。1986年に刊行された知内町史は残念ながら公開されていません。七飯町史(亀田郡七飯町)
正確には1976年発行の七飯町史ではありませんが、七飯町のホームページには七飯町の年表が七飯町史として公開されているためここに記載します。1532年(天文元年)から2010年(平成22年)までの年表が閲覧可能です。森町史・砂原町史(北海道茅部郡森町 / 旧森町・砂原町)
合併前の森町史と砂原町史のダイジェスト版が閲覧可能です。また、通常版は森町役場社会教育課に連絡すると入手可能なようです。
(料金など詳細は各自で問い合わせてください。)八雲町史・熊石町史(北海道二海郡八雲町 / 旧八雲町・熊石町)
1983年刊行の改定八雲町史全編と、1987年刊行の熊石町史の第1章から第10章までが閲覧できます。
国立八雲病院に筋疾患で入院されている方々がデジタル化を行い、ホームページ上では熊石町史の残りのデジタル化作業を進めているとの記載があります。しかし、データ更新が2012年で停止していることや、そもそも八雲病院が2020年に廃止されていることを踏まえると、熊石町史の完全なデジタル化はまだ遠そうです。
なお、八雲町と熊石町が合併してから2020年に至るまでの出来事が掲載されている「八雲町史年表」の全編が公開されているので、そちらもご確認ください。新登別市史(北海道登別市)
市制施行50周年を記念して編纂され、2021年に刊行された新登別市史の全編が閲覧できます。こうした新しい資料が公開されているのは個人的にかなり喜ばしいことです。東川町史(北海道上川郡東川町)
東川町史全3巻のうち、第2巻刊行の1994年頃からの歴史が記されている第3巻が閲覧できます。上富良野百年史(北海道空知郡上富良野町)
上富良野町史(1967年刊行)ではありませんが、上富良野町が出版している上富良野百年史の全編が閲覧可能です。上富良野百年史が掲載されている郷土をさぐる会のホームページには、他にも貴重な資料が掲載されているので是非ご覧ください。新小清水町史(北海道斜里郡小清水町)
開町80周年を記念し2000年に刊行された新小清水町史の全編が閲覧可能です。新小清水町史が公開されている小清水町アーカイブスでは、広報こしみず創刊号(1953年発行)をはじめとした広報こしみずが現在に至るまで全て閲覧可能なので、併せてご覧ください。佐呂間町史(北海道常呂郡佐呂間町)
1966年に刊行された佐呂間町史のうち、佐呂間町字栃木に関する第3章の一部を閲覧することができます。佐呂間町字栃木は、栃木県で起きた足尾鉱毒事件の生活困窮者が入植した地であり、この佐呂間町史が記載されている佐呂間町ホームページの「もう一つの栃木」という項目には栃木地区の資料が大量に掲載されています。湧別町百年史・開基百年上湧別町史(北海道紋別郡湧別町 / 旧湧別町・上湧別町)
1982年に発刊された湧別町百年史と、1997年に発刊された開基百年上湧別町史のそれぞれ全編が閲覧できます。
最大の謎として、両町史の全編を公開しているホームページが「昭和の小漁師」という個人サイトであることです。膨大な量の文章をテキスト化する作業を個人で行うというのは考えにくいのですが…帯広市史(北海道帯広市)
2003年に発刊された帯広市史全6編のうち、第1編・概要を閲覧できます。追補版忠類村史(北海道中川郡幕別町 / 旧忠類村)
幕別町史は公開されていませんが、忠類村議会史「忠類村議会のあゆみ」の中に、2000年発刊の追補版忠類村史が全編掲載されています。
注釈・あとがき
調査対象の全226市町村のうち、古宇郡神恵内村のみ自治体史にあたるものがそもそも確認できませんでした。なお、開村記念誌は存在する模様です。詳しくは神恵内村ホームページをご覧ください。
東北篇は鋭意制作中です。しばしお待ちください。