見出し画像

はじめての海外出張:準備編(4)遠足のしおり

私は海外出張の際は緊急事態に備えて、重要な情報をメモした「遠足のしおり」を作って、紙にプリントしたものをセキュリティポーチに入れて持ち歩いています。幸いにして、私は「遠足のしおり」のお世話になるような事態にはあまり直面したことはありませんが、基本的にビビりなので今でも必ずルーティーンとしてこれを作っています。こういう準備をしておけば、もしも何かトラブルが起きた時にもスムーズに動き出せるのではないでしょうか。以下は私が「遠足のしおり」に書いている情報です。

クレジットカードの番号、有効期限、カード会社の緊急連絡先
カードが盗難にあった場合に二次被害を防ぐためにカード会社にすぐに連絡が必要です。国ごとに番号が違うので、行先国の番号をメモしておきましょう。その時に、カードの所有者(あなた)の名前だけでなく、カード番号や有効期限などの情報まで揃っているとやり取りがスムーズになると思います。私が海外赴任中に両親が私を訪ねて来たことがあったのですが、ほとんど海外に行ったこともなかった両親はニセ警官に職務質問された末、まんまとカードをだまし取られました。その時にカード会社に連絡する必要があったのですが、カードの番号を聞いても「5年前くらい前にガソリンスタンドで作ったカード」「たぶんVISAって書いてたと思う」といった残念な情報しか出てこなくて、イラっときたのを今でも覚えています。

ホテルの住所と電話番号
これがあれば、出先で道に迷ってもタクシーを捕まえればホテルに帰ることができます。

海外旅行保険のヘルプデスクの電話番号、保険証券番号
通常、会社からの出張で海外に行く場合は会社で何かしらの旅行保険に入っているかと思います。たいていの旅行保険会社は日本語で対応してくれるヘルプデスクのサービスを提供していて、盗難、事故、体調不良などの場合にはまずこういったサービスに連絡して、対応を相談することになるかと思います。これも国ごとに番号が違うので、行先国のヘルプデスクの番号をメモしておくとよいでしょう。
あまり考えたくないですが、たとえば体調崩した時のことを考えてください。どうやって病院に行きますか?体調不良で普段より思考/判断能力が落ちていて、しかも不慣れな海外で…あまり想像したくないシチュエーションだとおもいますが、こういった場合はまず海外旅行保険のヘルプデスクに電話してみるのがお勧めです。

滞在国の最寄りの日本領事館、日本大使館の住所と電話番号
もしもパスポートを盗まれた場合、領事館や大使館に行って、仮のパスポートを発行してもらうことになります。領事館や大使館の電話番号や住所をメモしておくのをお勧めします。私自身はパスポートを盗まれたことはありませんが、海外に赴任して最初に領事館に在住者登録をしに行ったら、先客がパスポートを盗まれた日本人の旅行者でした。領事館の電話を借りて日本の家族に事情を説明していた女性の姿は今でも覚えています。あのときは、明日は我が身だと思いました。

パスポート番号、有効期限
これらの情報は、もしもパスポートを盗まれたりした場合を考えると、メモしておいて損は無いはずです。

現地の日本人医師の住所と電話番号
もしも日本人の医者がいるような街ならば、連絡先を控えておくと少し安心できるのではないでしょうか?

以上、不安を煽るような情報ばかりになってしまいましたが。。不慣れな海外出張で不安なのであれば、可能な範囲の準備だけでもちゃんとしておいた方がよいのではないかと私は思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?