【読書記録】2024年6月
いつの間にか7月も終わりかけているんですが、今回は6月の読書記録を更新します。時間が経つのが早すぎませんか?
1冊目:森美樹『主婦病』
あらすじ(文庫本裏表紙より引用)
率直に生々しい作品だな、と思いました。
私も主婦の端くれだけど、この本の六編に出てくるどの主婦にも共感出来なかった。
何というか、この本に出てくる主婦の皆さんは性的なものに縛られている気がしました。性的欲求が生々しく溢れていてグロテスクでした。
最後の話は少しファンタジーな感じがあり、死役所のような雰囲気がありました。
2冊目:池井戸潤『シャイロックの子供たち』
あらすじ(文庫本裏表紙より引用)
アマプラで阿部サダヲさん主演の映画を観てから読了しました。
映画は登場人物の背景がキチンと見えてこなくて何んとなくブツブツ切れている印象だったんだけど、小説だと深堀されていて個々のストーリーが理解できました。
結末はそれまで読んできたはずの西木という人物がまた一気にわからなくなってゾクッとしました。
3冊目:望月諒子『神の手』
あらすじ(文庫本裏表紙より引用)
初めて読む作家さんですが、私には読みにくく感じました。
読めば読むほど真相は怪奇現象なのではないか?と疑いましたが、実際は違ったのでホッとしました。怪奇現象を真相とするミステリは地雷並みに苦手なので……。
作家の書く作家という生き物は100%フィクションなのかなあ。恭子のような狂人じみた作家も中にはいるのかな。
4冊目:奥田英朗『罪の轍』
あらすじ(文庫本裏表紙より引用)
本編835頁あるのに半日ほどで読了していました。
寛治は大小様々な罪を犯している犯罪者だけど、どこか憎むことができない人物でした。
警察視点のときは寛治を必死に追う警察を応援したくなるし、寛治視点のときは寛治に同情してしまい、感情が忙しかったです。
一体どんな結末を迎えるのかが気になって頁を捲る手が止まりませんでした。
奥田さんの小説で『オリンピックの身代金』も同じ時代背景の小説で未読なので、いつか読みたいです。
おわりに
6月は4冊の読了でした。全て積読消化です。偉い。
消化した!偉い!で済めばよかったのですが、7月に入ってそこそこ本を購入しているという……。
お財布事情もあり、近頃は某フリマアプリでの購入が多かったのですが、先日久しぶりに書店で文庫本を購入してきました。
最近は文庫本1冊で千円超えてくるものもありますよね。『テスカトリポカ』を手に取って驚きました。
どれも気になるのですが、暫くは積むことになりそうです。
読みたい本がいっぱいあるって幸せ!!