【読書記録】2024年11月
12月になりました。今年も一年あっという間だったなあ。
今回は11月の読書記録です。
一冊目:安田夏菜『6days 遭難者たち』
単行本で、あらすじ等は見当たらなかったので省略します。
こちらはYAに該当する小説みたいです。X(旧twitter)で知り、図書館で借りました。
それぞれに葛藤を抱えた女子高生3人がある日、初心者レベルの山へ登山に行くことに。そこで予定外の行動をとったことにより遭難に発展してしまう……。
初心者レベルの山といえど登山は侮ってはいけないし、時間に余裕があるからと言って予定外な寄り道はしない方がいいし、セオリーに反した行動は慎まなければならないんだな、と思いました。
登山をすることはないけれど、もしすることがあれば肝に銘じて楽しみたいです。
二冊目:東野圭吾『虚像の道化師』
あらすじ(文庫本裏表紙より引用)
亀のようなペースで読み進めている探偵ガリレオシリーズも7作目。
今回は第一章の「幻惑(まどわ)す」、第四章の「曲球(まが)る」、第七章の「演技(えんじ)る」が特に好きだった。
特に第七章「演技(えんじ)る」は湯川先生が事件に関わっていくキッカケがいつものパターンとは違っていて新鮮でした。
三冊目:三日市零『復讐は芸術的に』
あらすじ(文庫本裏表紙より引用)
「合法復讐屋」シリーズ(で、いいのか不明だけど)2作目。
こちらは4編収録で、全編面白かったです。
私が特に好みだったのは「親友」。
依頼人はエリスの有能な助手・メープル(小4女児)の同級生・上條隼太くん。
この話では依頼人がメープルちゃんの同級生というところもあり、普段子供らしさを感じさせないメープルちゃんの小学生らしい一面を見ることができて嬉しかったです。
話の結末は明るいものではなかったけど、隼太くんの芯がしっかりしていて安心感もあるラストだったと思います。
それにしてもこのシリーズ、気になることがまだまだあり過ぎて、この先も楽しみです。ずっと読み続けていきたい大好きなシリーズです。
四冊目:岸田奈美『もうあかんわ日記』
あらすじ(単行本そで部分より引用)
岸田奈美さんのエッセイはよくnoteで読んでいて、書籍で読むのは今回が初めてでした。
語り口が軽やかなので思わず笑ってしまうのですが、書いてある内容はそこそこにヘビー。私ならきっと乗り越えられない程に。
笑いを誘う語り口なのに時折泣けてきてしまう部分があるのは、相当に相当に相当にしんどい状況の部分(公にできる範囲での)なのではないのかな、と思いました。
どんなに状況が辛くしんどくても、それを読者を楽しませる文章として昇華できる能力に脱帽です。
岸田さんは同い年なんですが、自分とは比べ物にならないくらい、とてもカッコイイです。尊敬します。
五冊目:姫野カオルコ『リアル・シンデレラ』
あらすじ(文庫本裏表紙より引用)
姫野カオルコさんの小説は『整形美女』以来、2冊目です。
泉の人生を泉自身は不憫だと思っていないかもしれないし、他者から不憫だと思われることを嫌がるかもしれない。
でも彼女自身が作中で自らの生い立ちを嘆き悲しむことをしないので、せめて私が泉の分まで嘆きたいと思う物語でした。
泉の母である登代の過去パートを読んでなんて理不尽なんだ、と。年老いて記憶が曖昧になっているのは仕方ないとしても酷い言い草だなと思ってしまいました。
物語の背景は全然違うのですが、登代が『氷点』の夏枝のように思えてしまい、嫌悪感が凄かったです。
最後、生まれ育った地元から事故を思わせる状況を作って泉は姿を消します。
あとがきに泉が書いたはがきの画像が添付されているので、泉はどこかで慎ましく生きているのでしょう。彼女の幸せを願ってやみません。
さいごに
11月は5冊中3冊が積読でした。コツコツ消化して偉かったですね。
12月はまだ読了冊数ゼロです。何だか読書に気持ちが向いておりません。
理由は明確です。推しが活動休止を発表したから。発表以降全然集中できない。
でも、現実逃避も兼ねてぼちぼち読んでいきたいです。