なぜ、私はENTPとISFPを間違えてしまったのか。 〜「いい意味での計算高さ」を司る心理機能とは?〜
現在、「勝手にMBTI語りシリーズ」に着手している。
ところで、前回の「SP編」において、このような記述をした。
なぜ、こうも違うこの2タイプを、私は混同してしまっていたのだろうか。
ひとまず、該当する人物を「Jさん」としようか。
心理知識のない頃、私はJさんのMBTIを、次のように解釈した。
E→馴染むのわりかし早そうで人懐っこさがある、甘え上手なイメージ
N→時たまSNSで政治に物申しているし、かなり賢い(実際、進学校出身)。
T→いい意味で計算高いから(これがあの方の特筆すべき強み)
P→遅刻とか多かったり、結構自由奔放な行動があったり。
……もうね、論外!w
特に、一番の問題はTF軸であり、これこそが今回の話のテーマ。
Jさんの強みは、先述した「いい意味での計算高さ」と、もう1つ、「頑固」「いい意味で自己中」などと称されるような、「いい意味で」我の強い性格が挙げられる。GPTくん曰く、このような性格はFi、Ti、Seのいずれかが特に強い場合になりうるそうだ。
それぞれ、こんな理屈である。
Fi:「私的には、これが正しいと思う!」
Ti:「自分の理論や考え方が正しい!」
Se:「今、この瞬間の自分の感覚や欲望に従いたい!」
そんでもって、Jさんには「ストレートな感情表現」などの特徴もあり、これを鑑みると、おそらくこの「いい意味で自己中」な側面はFiに由来するもので、主機能ないしは補助機能にFiが存在しているのではないかと推測した。
そして、どこからどう見てもENFPな方を「性格が違う。うるさい」などと称していたことや、ところどころSeが現れている行動(後述)がみられることを踏まえると、ISFPないしはESFPまで絞り込めそうである。
しかし、ここで1つ疑問が生じる。
Fで計算高い、というのはないのではないか。
……というのは反語表現だ。「いい意味での計算高さ」を持っていて、なおかつF型といえば……フィクションだけど、この子とかがいる(ちなみにこの子はおそらくINFJ)。
……それならば、計算高いからT、って決めつけはどうなのか?
「計算高さ」を作り出す心理機能とは?
とりあえず、めんどいのでGPTくんに丸投げをしてみることにした。
回答としては、「主にTiやTe、場合によってはNiやFe」とのことで、理屈としてはこんな感じ。
Ti:「自分自身の一貫性と内なる論理を守るために、冷静に計算!」
Te:「目的・結果に向かって効率的に行動する中で、振る舞いを調整!」
Ni:「未来を見据えた計画の一環として、どう見せるかを計算!」
Fe:「他者との関係を円滑にするために、振る舞いを調整!」
つまり、主機能(ヒーロー)Ni、補助機能(ペアレント)Feである、INFJの黒川あかねが「いい意味で計算高い」のは、ある意味その通りなのだろう。
問題はJさんである。
まず、先程の推論でTi説やFe説は除外されているし、TeやNiも補助機能までには入らない。
にも関わらず、なぜあのお方は「いい意味で計算高く」見えるのか。
劣等機能でなければ、なんなら劣等機能でも普通に使える説
先程言った「いい意味で自己中」な部分は、元々持っていた本質に見える一方、「いい意味の計算」は、必要に応じてやっているようにも見える。
それなら、別に主機能や補助機能とまで行かなくてもいいのではないか?
第3機能であっても、使いこなすことはできるだろうし。
あと、極端な例だが、例えば「Ti-Feなどによって、意識的に劣等機能のFeを使うINTP」なんて奴も存在する(例:以下のキャラ。私の友人にもこのタイプのINTPがいた。詳細はNT編の記事(近日公開予定)にて)
Jさんで言うなら……「劣等機能TeないしはNi」を意識的に活用してキャラを作りなどに活かしていた、そんな感じだろうか。
結局、JさんのMBTIは何か?
あくまでも私の予想だが、JさんはISFPではないかと考えた。
根拠は、こんな感じだろうか。
主機能(ヒーロー):Fi(「激情家」「頑固」「いい意味で自己中」。表現がストレートで感情豊か。涙もろい)
補助機能(ペアレント):Se(スリルのあるアトラクションが好き。お化け屋敷や動物園のライオンなどといった、外部の刺激に物怖じしない。「夜中に突然、コーヒーを飲みにいく」などの大胆な行動)
第3機能(チャイルド):Ni(自身の成功に関する強い目標意識。仲間に関する考察から感じられる、高い洞察力(例:「Kさんは経典」など))
劣等機能(アニマ):Te(「キャラ作り」や、政治的発言におけるレトリックの使用などといった「いい意味での計算」においては意識的に使えているが、普段使いするのは得意ではなく、論理より感情を優先しすぎて、周囲と口論などになることも多かった)
以下、シャドウ(特にNeトリックスターなどが、ESFPではなくISFPとした根拠とも関係しているものの、やや難しい話なので今回は説明を端折る。シャドウに関する話題は、いつか記事にしたい)
ネメシス:Fe
クリティック:Si
トリックスター:Ne
デーモン:Ti
馴染むの早くて甘え上手なJさんが内向型?とも思ったけど、意外と内向的な要素も散見されてたし、そもそもISFPには、外向型に見えるタイプも多数存在する(詳しくは冒頭の記事参照)。
ISFPは賢くない、という記事にも惑わされてたけど、あくまでも傾向に過ぎず、実際にはお勉強できるISFPも知ってるし。そりゃ、INTJだのENTPだのと比べると少なそうだがね。
以上を踏まえると、Jさんは多分ISFP、かな?
そして、この記事の結論としては、「Fにも計算高い人は普通にいる」ということだ。要は、「計算高いからT」というのが、いかに乱暴で短絡的な決めつけであるか、心理機能分析を通して、改めて実感した、そんな感じである。
ところで、Jさんとは誰なのか?
……それは、ご想像にお任せします。