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毒親による経済的虐待

知り合いが見たら完全に身バレするだろうな、と思うけど、備忘録として記録しておく。
筆者が主に成人してから受けた、毒親による経済的虐待について。

中学生の頃、両親が不仲のため離婚。
父とは何の会話もなく、母の提案のみによって母に引き取られる(父と母の間でどんな話し合いがあったのかは知らない、知らされていない)。
父のことも別に好きではなかったし苦手だったのでそれはいいのだが、「母子家庭だと経済的に苦しくなるの、わかるよね?わかってて自分の意思でこっちに来たんだよね?」という母からの圧は当時から感じていた。

その後、行きたい学部のある高校が県内に1つしかなかったため、私立ではあったがその高校に進学。(ちなみにこれは母の勧めで選んだ高校。)
私立なので当然学費は高い。3年間で300万円程度だったはず。
報いなければいけないと思い必死に勉強、在学中はおおよそずっと学年1位の成績を修めており、学校から報奨金(確か1回10万円程度だったが)を貰うこともあった。

大学は国公立を志望していたが、合格できず。
浪人するつもりだったが、母より「私立に行けばいいでしょ」と言われたため現役で私立大学へ進学。(ちなみにこれも母の勧めで選んだ大学。)
レベルを下げて私立大学へ進学したため、ここでも在学中はおおよそずっと主席をキープしていた。そのおかげで大学から奨学金が貰え、学費が半額免除となった(年間200万円→100万円に減額)。
ちなみに6年制の大学だったため、総額としては通常1200万円→実際にかかったのは600万円といった具合だ。授業料だけの概算ではあるが。
そして成績が良かったこともあり日本奨学金を最大額で借りることができ、母の指示によって最大額で申請。これが6年間で1200万円借り入れ、利息込みで返済額は1500万円程度。
大学を卒業した時点で、私は借金を1500万円背負っていた。

え?
借り入れ額の1200万円から学費の600万円を引いて、残りの600万円はどこに行ったって?
それはもちろん生活費に流れていたのだ。
私の教科書代や通学費もあったため、600万円全額が「家族の」生活費に回っていたわけではないのだが、私が大学生の頃、母はニートだったため、私の奨学金は貴重な収入源だった。
ちなみに母がニートだった理由については、体調不良だとしか聞いていない。それ以上聞いても何も答えないし、受診を勧めても病院には行かない人だったので。

ちなみに大学生時代はゆるくバイトをしていたが、自分自身の交友費(外食とかカラオケとか)や、身の回りのちょっとした欲しいもの、おやつ代、本代などに消えていた。
バイト代の一部も母に渡していたんだっけ・・・?記憶が定かではない。

まあそんなこんなで、「義務教育を出た後は自分で学費を払いなさい」ということだとしたら、高校300万円+大学600万円+入学費とか教科書代とか通学代とか、で1200万円は軽く超えそうな気がする。
「大学へ行くならそのお金は自分で払いなさい」ってことなら、総額は1200万円もいかないんじゃないかな・・・。
進学に関しては、しろともするなとも言われてはいなかったのだけれど。ただ、「お金のせいで進学をあきらめた」という状態を作り出すのは、母のプライドが許さなかったように思う。
いずれにせよ、当時奨学金が「家族の」生活費に回されていたことは間違いないはずだ。
(当然奨学金だけでは生活は賄えないので、母は個人でも借金をしていた?らしいが、当時は何も言われず後になって何故か責められた。)

ちなみに、筆者は塾にも予備校にも行ったことがないし、大学生の2回生くらいからは「教科書代が勿体ないな」と思って一切購入せず、研究室や図書室にある参考書・過去問などを見て勉強していた。
授業もサボったことも、(ほとんど)ない。
6年制の大学ということで大体想像がつくと思うが、卒業後には国家試験があり、その試験も現役で1発合格し、就職した。

そこそこ給料が高い&実家を出られる、という会社を選んで就職したため、新卒から月給は30万円(手取りで24万円)あったし、総合職で全国転勤がある代わりに、社宅は全額補助だった。
新卒の集合研修が終わり次第遠方に放り出されたので、実家を出たいという悲願は社会人になってすぐに達成された。
慣れない土地、慣れない仕事、初めての一人暮らし、生活費の困窮でめちゃくちゃ苦しい時期があったが、それはまた別のお話。

手取り24万円で家賃なしなら困窮するわけなくない?って思うよね?
はい。私が新卒4月の初任給から、親に送っていた仕送りの額は、毎月20万円でした。
私が食費や光熱費や通信費や服代や化粧代や交友費に使えたのは、月4万円だけ。
馬車馬のように働いて、先輩にいじめられて、仕事でミスをして泣いて、それでもめげずに努力して勉強して頑張って働き続けて、私の手に入るのは月4万円。
休日は電気もテレビも空調も付けずに、ご飯もろくに食べずに、部屋の隅っこで体育座りして過ごしていたよ。

ちなみに、この額。
母は「お金がないお金がない」と言い続けて、「私可哀想」アピールがめちゃくちゃ激しかったので、私の心が折れた末の、一応合意の額ではあります。
わかるよ。払い過ぎだって。無理やりぶんどられてるんじゃないんだから、断ればよかったじゃんって。
うん、それができるなら、毒親育ちなんて自称していないです。
支配されて管理されて洗脳されてるんだから、反論する余地なんてどこにもないんだよ。心理的にも、体力的にも。
むりです。はい。私は奴隷です。奴隷。そういう家に生まれてしまったので、生まれた時点で詰みでした。ざんねん。

と、まあ、当時は思っていたんだけれどね。
それはそうとして、社会人1年目の10月からは奨学金の返済が始まるわけですけれども。これが、月6万円で、20年ローン。
いやいや月26万円の出費は無理です、赤字です、破産します、ってなことで、仕送りの方の減額を願い出た。
仕送り14万円+奨学金返済6万円で、合計20万円の出費にしてもらったのだ。母からしたら「減額してやった」のだが、私からしてみれば決して出費自体は減額はされておらず、横ばいのままだった。

そう、奨学金の返済において、「親が手伝ってくれる」なんてことは一切ない。
つまり、私が返済しなければならない1200万円(利息込みで1500万円だが)は、すべて、「私が私の学費ためにお金を借りた」ということになる。(実際は当時の生活費に流れていたわけだが、母は「娘の奨学金を生活費に回して食いつぶしていた」とは認めないし、もしそうなら生活費分は母が私に返さなければいけないことになるので。)
だとすると、前述したとおり、私は大学分だけでなく高校生の半ば頃から自分のお金で学校に行っていたことになる。
ああ、それとも、大学生の頃から私は「自分の生活費は自分で支払っていた」なのかな。学費だけでなく、自分が生活するためのお金は自分で出せと。それならまあ、筋は通っている。
私は一刻も早く実家を出たかったのにそれは認められず、暴言や暴力を浴びせられていた毎日だったわけだが。

そして、仕送りだが。
これは、新卒の4月~9月×20万円、で120万円。
新卒の10月~社会人3年目が終わるくらい?×14万円、で420万円くらい?
合計で、概算ではあるが540万円。
これは母曰く、「私があなたを育ててあげたときにかかったお金の返済」なので、先ほどの1200万円と合わせると、私は「育ててもらう」ために少なくとも1740万円の金銭を母に支払っている。(利息込みだと実出費は2000万円超えですけれども。)
そしてその額から、私の学校代や生活費が支払われていたという計算だ。
ちなみにだが、子供を1人大卒まで育てるまでにかかる金額は、平均2000~3000万円程度らしい。
・・・半分以上、自分で出している計算になる。
私は、母の元に生まれてきた時点で、「育ててもらうため」の借金が生じていたのだろうか。

それはそうとして。
仕方がない面もある、って思う人もいると思う。
母子家庭が経済的に厳しいのは間違いないし、体調が悪くて働けていないのならそれは本人のせいじゃない、働きたくても働けなくて苦しいんだ、と。
あるいは、今まで育ててもらったのだから、親に金銭的にも恩返しするのは当然だ、とか、高校も大学も私立に行ってるんだから、そのくらい自分で払え馬鹿野郎、とか言う人もいそう。

ここで、母からの言葉をいくつかご紹介します。

「借金までして大学に行かせてやったのに!服も鞄も買って与えてやってたのに!」
「もっと働け、もっと稼げ!私を養ってあげようと思わないのか!!」
「どうして私にお金をくれないの!?遊ぶ金欲しさに請求してるわけじゃないのに!困ってるのに!!!!」

大体母は、こんな感じのスタンスで。
同じ口で、こういうことも言います。

「私についてくると決めたのはお前。経済的に苦しくなるのは理解してたはず」
「公立ならまだしも、私立なんて莫大な金額払えない。その学校に行くと決めたのはお前」
「仕送りは無理やり奪ったわけじゃない。合意だった」
「お前の判断が全部悪い。お前が決めたこと。私の不幸は全部お前のせい。お前の不幸も全部お前のせい」

はい。
別に体調不良が嘘だとは思わないけれど(精神的にも病名が付く状態だろうけど)、病名が付くのが怖い、そもそも病院に行くお金がないと受診を拒否し続けて、体調不良を根本的に改善する気はなさそうに見える。
根性論でなんとかしようとして、上手くいかなくて、病院には行かないくせに高い市販薬を買って結局体に合わず、自炊しようと買った食材を自炊できずに全部腐らせ、出前を頼みまくり、洗い物の上で煙草を吸い灰を落とし、きたねえ家が出来上がり、絶望して泣いて暴言と暴力を繰り返していたわけだ。

当時は世帯分離をして生活保護を受けることもすすめたけど、生活保護とかそういうのにものすごく偏見があってプライドの高い母は、「そんなの受けるわけがない!そんな立場に私を貶めようとして、私をかわいそうだとは思わないのか!」と完全拒否。
親戚とは「気が合わない」と一人残らず縁を切り、実の母のお葬式にも出席しない徹底っぷり。当然助けてくれる人もなく。
お金を貸してくれるような友人もいないようだ。
離婚後2回ほど、「男の人にプロポーズされた」と自慢げに話していたが、「経済的に楽になるために男と結婚するような女ではないのよ!」という自負があるため、誰かに助けてと言う勇気もなく。
その上自分が変わる気もないのだから、まあ、子供から搾取する他ないのは、理屈としてはわかる。

100歩譲って、金銭搾取には目を瞑るとしよう。
目を瞑るっていうか、目を潰されたに近いけれども。
でも、私は総額1740万円(概算)を母に支払ったわけだから、「私が借金してまで大学に行かせてやった、服も鞄も買い与えてやった」は筋が通らないよね。借金したのは私だし、働いて返済してるのも私なので、これは私のお金なわけで。
まあ、子供に平気で「私を養え」と言う人だから、私が学生の頃からそういう考えだったのかもしれない。つまり、学生の頃から、「家族の」生活費も、そもそも全部私持ちだったということ。
で、その私持ちの足りない部分を、母が借金して補っていたのだから、それを今返せと言うことなのかな?
いや、わからなさすぎるが。話が進まないので一旦良しとする。

金銭を渡すことは百歩譲って良しとしても、金銭を要求するからには、それなりの対応や態度というものがあると思う。
まず、何にいくら必要なのか。何でいくら使ったのか。
1か月の内訳はどうなのか。その支援はいつまで続くのか。総額でどのくらいになる見込みなのか。
そういうものについて説明義務があると思うし、本来なら、もらう側は「お金をください」とお願いをする立場であるはずだ。
母の場合は、それらのことが一切なかった。
お前のせいで借金したと私を責め立てる割に、その借金の総額や月の返済額すら聞いても教えてもらえない。
お金を貸してください、ですらなくお金をください、なのに、頭を下げたことは1回もない。

そして、「お金を払ったからこれで手切れだ」ということも一切ない。
実家を出たため物理的な暴力はなくなったが、いつまでも暴言をスマホで送り続けてきてたし、祖母の葬儀の際には母の不在の尻拭いを私がした。
事あるごとに私はケアを求められたし、その上で延々と人格否定され続け、なのに時々「実家に戻ってこい」みたいな泣き落としもあった。
「私はあなたの味方だから帰っておいで」みたいなやつ。
虫唾が走る。

お金を払って縁を切るか、お金を払わずにケアを支給するか、私にとっては2つに1つだった。
お金を払ってケアをする、はどう考えても受け入れられなかった。

そんなんこんなで社会人3年目くらいまでは、定期的に嘔吐するほどの金銭的ストレスがかかっていたわけだが。
実家を出ることによって軽減されたストレスが、金銭的ストレスよりも圧倒的に大きかったため、私のメンタルは働き始めてぐんぐんよくなっていった。
そして気付いた。
お金を払わずに縁を切ればいいんじゃね?
と。

そして現在は絶縁済みなわけですが、まあ、もっと早くに気付けばよかったよね。うん。私の約540万円と、私の困窮していた生活よ・・・。
済んだものをどうこう言っても仕方がないので、それはもういいのだけれど、改めて数字にしてみるとすごいなあと思ったよ。
よく、毒親は自分が親から与えてもらえなかった愛を子供に求める、みたいなことを聞くけど、私は愛もお金もがっつり求められていたんだなあと思う。ここだけ切り取ると、本当に親と子供が逆転してるようにすら見える。
そういえば、実際に、「あなたの子供に生まれたかった」みたいなこと、言われたことあったな・・・。
当時は、キッショ!って思って終わりだったけど。
いや今でも同じこと思うけど・・・。

随分長くなってしまった。
今回は完全に筆者の備忘録です。何の役にも立たないと思うけど。
もし、同じような状況にいる人がいたら、「お金を払わずに縁を切っていいんだよ!」っていうことだけは強く伝えたい。
20代が貧困で消え去るの、悲しすぎるからね。
毒親と呼ばれる人って大体全員が精神疾患患者だと思うから、本人に助けてもらう気がない限り、助けることはできないしどーにもならんからね。

あと、もし今学生の人がいたら、こんなふうにヤベえ額をがっつり搾取されたとしても、いっぱい勉強して頑張って資格をとればなんとかなったよ、って言いたい。
心無い人に、「それだけ取られても生きていけるだけ稼いでるんだからいいじゃ~ん羨ましい(笑)」と言われたこともあるが、これに関しては私の努力が100%で、勉強も、資格取得も、就活も、仕事も、全部私がめちゃくちゃ頑張った結果だ。
毒親からストレスを受けていてつらいことと、今自分が目の前のことを頑張るっていうことは、別問題だから。難しいと思うし、苦しいと思うけど、自分の身を助けるのは自分だからね。
頑張って逃げ出すんだよ。自由を得るために。

では、今回はこのへんで。


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