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タイミングは待たずに自ら作っていけば良い

私の子育ては隠し事が無い。
給与明細だってみせるので、我が家の収支決算も子ども達は良く知っているし、
母の仕事では月にいくら貰うのか、
ボーナスは幾らか、
ひとり親手当はいくら減免され支給されているのか・・・。包み隠さず話している。

それで子ども達は欲しい物を我慢して言わないとかは決して無い。
誕生日プレゼントリストは半年前から常に更新されているし、私も金額の指定なんぞしないので、「おいおい、流石に無理だよ」って金額は子ども達が線引きしている。

私も見栄を張りたい気持ちが無い訳もなく
子ども達が持っている物や服も気になる時があるし、買えない言い訳として、
『ひとり親だからねぇ』と言うのは絶対言いたくない。
なので、誕生日プレゼントは一人2万位になる事もざらにある。
娘は絵を描く事が好きなので、デッサンの本やコピックのセットを考えているし、息子は欲しいマンガ(全巻30巻のやつ)だったり、でかいLEGOだったりする。
しかも2人の誕生日はたった2日しか違わないのだが、『お誕生日は特別な日でしょう』と言う私が言った(らしい)一言で、2日別々にそれぞれのケーキを買い、毎年お祝いしている。

母にとっては破産の月である(´;ω;`)ウゥゥ


でも2人が大切に使ってくれていたり
笑顔でろうそくを吹き消すのを見ると
『私はもう成長もしないし、ワンコインのUNIQLOワゴンセールの服で良いし、髪も自分で切ればいいか』となってしまう。
子どもとは恐ろしいものだ。

2人が小さい時からフル仕事をしていたので、
自分でやれる事はやってくださいというスタイルで来た。
子ども達が包丁を持つのも早かったと思うし
洗濯や掃除をするのも早かったと思う。
その時はいろんな人に
『危なくってまだ早いでしょう』と言われた。

電車やバスに乗る事(実際に1人で乗ったのは娘が12歳の時に一度だけだが)、一緒に乗る時は切符の買い方や路線図など、必ず一緒に見た。

おかげで地下鉄の出口は子ども達の方が良く覚えてくれているから助かっている。
我が家から博多の叔母の家に行くのも
2人で電車に乗って姉弟で挑戦した事もある。
買い物に行っても、繁忙時でないレジを見計らっては、子ども達自身に選んだお菓子を買う様にしていた。
お金を払って品物を受け取り、おつりがあれば貰う。そしてレジの人へお礼を言う事。
小刀で木の枝を削って鉛筆を作ってみたり、
マッチの付け方を花火で覚えたり。

そのたびに言われたのは
『危ない!まだ早いでしょう』の決まり文句だった。

正直、私はパニック障害と拒食症とメニエールを抱え、その頃はDV前夫も居て、危ないという前に、子ども達をサバイバルな環境で生き残れる様に育てたいという気持ちが強かった。私はぶっ倒れてしまえば力にならないし、DVの暴力に負けない強さで生きて欲しかった。

『早い早いというのなら、一体何歳が適当なのだ』と反論しまくっていた時期。

それから時間は経ち、子ども達は大きくなった。簡単な料理も作れるし、
私がぶっ倒れても#7119に電話をし救急車を呼べる程になった。
朝ごはんを作って、皿も洗って学校に行く。
帰宅すれば、庭の花木に水をやり、洗濯物を畳んでそれぞれの部屋に直し、風呂もスイッチを入れてくれる。
『会議で母は残業だー』とLINEすると
『なら餃子でも焼いとくわ』って返事が来る。

牛乳や卵が切れてると
自主的に買って来てくれている。

そんな話をすると
『何て出来たお子さん達でしょう』と言われる様になった。

あら?
数年前は『まだ早いでしょう!』 とめくじら立てていた口で??
とブラックNorikoがチラチラ出ても来る…。

因みに2人には5歳前には、針と糸を持たせて
布を好きな様に縫う、と言う遊びもしていた。
針は刺さると痛い。
だから、針を動かす時は速さや角度に気をつけなければならない。
終わる時は玉留めが必要にもなる。
緩いと綺麗に終われない。
その時にも『危ない危ない』と散々言われたが
学校の裁縫の時間に玉留めマスターとして、他のお友達に伝授していたらしい。


今振り返ると、私は自分が長く生きないのでは無いかと焦っていたのだと思う。
DV前夫の事もあり
私は自分がこれからも自分を保てるのか不安だったのかも知れない。
とにかく2人が生きてく術を身に付けてくれればと
年齢度外視で子育てなる事をして来てしまった。


その事を
先週末の回る寿司屋さんでのお疲れ会の時に
2人に話した。
『母はむちゃくちゃやったな』と。
それを聞いて2人が言った言葉に
この13年間が救われた様に思った。

『母が私たちを信用して信頼してくれてるからでしょう。タイミングなんて待つより、自分から作った方がいいって教えてもらって良かった』


2人は私の子どもだけれど
師匠でもあるなと思う。
彼らは私に
我慢を教えてくれた。
忍耐を教えてくれた。
迷いや悩みに正面から戦うことも教えてくれた。
大切な人がいる幸せを教えてくれた。
辛い時は1人で頑張るのは不要だと教えてくれた。

多分、側から見たら変な親子だと思う。
親でもなんでも無い人の苗字を名乗り
しかもそれはオランダ姓。
それに自分達には父親は存在しないと言う。

むちゃくちゃだけれど
私はこのむちゃくちゃが大好きだ。

タイミングは待つより自分で作る
なかなかの言葉をもらった気がする( ´ ▽ ` )❤️



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Noriko、やる気スイッチはありません
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