誰もが、いつか誰かのお世話になるんだからね( ´ ▽ ` )
皆さんが『福祉』と聞いて思い浮かぶイメージは何ですか?
まずは「2025年問題」から書いていこうと思います。
「2025年問題」とは、戦後すぐの第一次ベビーブーム(1947年~1949年)の時に生まれた、いわゆる"団塊の世代"と言われる人たちが、後期高齢者(75歳)の年齢に達し、医療や介護などの社会保障費の急増が懸念される問題の事を言います。
後、4年後、後期高齢者人口が約2,200万人に膨れ上がり、国民の4人に1人が75歳以上になる計算です。
日本で少子高齢化が進んでいることは数字を見れば一目瞭然ですが、現実として多くの高齢者を数少ない若い現役世代が支えていかなければならず、肉体的、時間的な制約が多くなるばかりか、経済面でも国民に大きな負担がかかると予想されています。
しかも、高齢者は若い人に比べて病気にかかりやすく、病院へ行く頻度も増え、処方される薬の種類、量も多くなりがちです。
高齢者の医療費自己負担額は原則1割ですが、残りの費用は国や自治体の財源、つまり税金によって賄われるのです。
加えて、病院と医師の不足も問題になります。重篤患者の受け入れや難しい処置、精密検査はやっぱり大病院に限られてしまいます。
ところが経営難や医者不足で大病院ですら患者の受け入れが出来ないとなってしまう事態は私たちの生活にも影響してきます。
特に顕著なのは、介護サービスを利用する高齢者が増えることです。
高齢者が比較的軽度の要介護度の場合は、同居する家族が面倒を見ることも出来るかもしれませんが、認知症や寝たきりの高齢者が増えると、特別養護老人ホーム(特養)の需要も高くなります。
実際、都市部では特養の入所待機人数の増加に歯止めがかからない状態で、行き場のない要介護高齢者も増えています。
2025年問題を背景に、介護職の重要性と期待が高まる一方で 、「忙しい」「給料が安い」「体力が必要」など、大変さがクローズアップされている現状も影響し、人材不足が常態化してきました。
これまで国は介護報酬に処遇改善加算の創設、働きやすい職場環境の実現に向けた人員配置や施設基準の見直しなど、徐々にではありますが介護職の待遇改善を図っています。
実際、介護保険制度が施行された2000年以降、介護職員の数は年々増加してます。
55万人しかいなかった介護従事者は、
2013年には171万人(およそ3倍)にまで増えたのですが、それでも人手不足は解消されていません。
なぜ介護職員は、こんなにも人手不足なの??
理由として今、日本の働く人口そのものが減少している事が挙げられます。少子化傾向なのですから、そもそものマンパワーが不足している事になります。
二つ目として、介護職の離職率高さです。今までは群を抜いて高かった離職率ですが、近年は少しずつ全産業の平均に近づいています。(参考:介護労働安定センター 平成26年度介護労働実態調査)
しかし労働に見合わない低賃金・人間関係で揉める職場環境などを理由に、介護職を辞めてしまう人はいまだに後を絶ちません。
因みに、全産業の勤続年数は平均約12年であるのに対して、福祉施設介護員は平均で約7年、ホームヘルパーは5年と短くなっています。(参考:厚生労働省 介護人材確保について)
ちょっと暗ーい将来的な予測がされてますが
現実的に介護職員の人材不足はかなり深刻化なんです。
この先、2025年度に必要な介護職員は全国で約245万人と言われていて
2016年度の介護職員数が約190万人であることから考えると2025年度には約55万人の介護職員が不足していることになります。
ちょっと歳取れなくないですか?
あと4年後の事なんです。
私が働くのは障害者福祉施設なので、高齢者の方たちの特養とは少し違うのですが、
実際障害のある方の高齢化も深刻な問題としてあります。
なんせ特養に比べて
障害者の方の入所施設は絶対的に数が少ないんです。
実際、私の勤める法人も他県から見学に来られる方は後を絶たず、常に待機者が数名いる現状があります。
障害の度合いによっても入所出来るか出来ないかの判断基準があり、私の勤める法人では医療措置が出来ないので胃ろうになってしまうと退所となる方もいます。
生まれつきの障害の方もいれば、
事故や脳梗塞等で中途障害の方もいて、年齢も20代から90代とバラバラです。
私が福祉の世界に飛び込んだのは、別に誰かの為にとかは全く無くて、40代で正社員で雇ってくれるならいいや!と思っただけです。
動機は思い切り背負い投げですが(;^ω^)
さっき離職率が高いという事を書きましたが、
実は私は中途採用で雇用が決まった時、本来なら12月から雇用となっていたんです。
でもその時の仕事の任期が3月末まででしたので、面接のときに、「12月から始める事は難しいです。それが駄目なら不採用でも仕方ありません」と伝えていました。
私はラッキーな事に採用となり、尚且つ4月からの雇用になったのですが、実は私ともう1人採用者がいたのらしいのですが、4月1日から仕事に入り、最初の数日間は研修を受け、同法人内を見学やら体験やらしたのですが、「前の人は3日持たなかったからねー」という声が( ゚Д゚)!?
え、3日?!らしいのです。
研修3日目にして辞めちゃったらしいのです。
飛行機並みの速さにビックリしたのですが、まぁ合わない!となると即辞めていっちゃうのも3年居ると分かるようになりました。
介護だったら別にも沢山あるのですし、しかも職員はどこも引く手数多なので選び放題なので、
わざわざ障害のある人達でハードルの高い場所を選ばなくてもいい訳です。
後4年後、
私の父も元気でいて欲しいけれど
こればかりは分かりません。
年齢に関係なく、不慮の事故などで
中途障害となる方も少なくありません。
私の所属する法人内の利用者の皆さんと話をしていると
パラリンピックや
アートなどで活躍されている方々を見るのが
大嫌いと言われる方がすごく多いです。
障害があっても前向きでなければならない、とか
ポジティブに生きなきゃならない、とか
芸術に長けてなけりゃいけない、とか
特に発達障害が世の中に集中されるようになり
アーティスティックな方や
何かに秀でた人達がクローズアップされる事が多くなりました。
現実はそうではありません。
障害の有無に関わらず
何かに秀でた人達は、ほんの一握りだったりします。
全員が全員そうではないのです。
また65歳問題も深刻です。
私たちは、65歳になると、高齢者サービスを受けることが出来ます。
例えば家の段差や手すりをつけたり、
デイサービスを利用したり。
主に身体や認知の障害度によって、受けられるサービスは変わってきます。
ヘルパーさんの利用もありますよね。
障害者の方は、障害者サービスを受けて
日々の生活を送っています。
病院への送迎、買い物同行など
特に一人暮らしやグループホームなどで生活されている方は必須のサービスです。
もちろん、私たちの様な福祉施設への通所もサービスの一つで、入浴や余暇の充実などがあります。
問題なのは、障害者の方も65歳になると
障害者サービスから
高齢者サービスへと移行しなければならないのです。
これが全く基準が異なり、またサービスも異なる!!
一人暮らしで、車椅子。
立ち上がりは出来るが、片手が麻痺。
トイレ、食事は介助が必要で、ベッドからの起き上がりも介助が必要な方がいます。
買い物から通院同行まで全てヘルパーさんと一緒です。
朝の7時に起こしてもらい、車椅子へ移乗。
食事、着替え、トイレなど介助(ヘルパーさん)
それから福祉施設へ送迎利用され、入浴、昼食、カラオケやビデオ鑑賞、散歩などを楽しまれ、送迎にて帰宅。
夕食、着替え、トイレの介助、ベッドへの移乗(ヘルパーさん)
土日は、ヘルパーさんと日用品や食料を買い出し行かれています
この方が65歳になり、
障害者サービスから高齢者サービスへと移行すると、今まで利用していたヘルパーさんが半分以下程度になります。
朝と夕に利用されていたヘルパーさん、
今までは1時間とすれば、
20分など時間を短縮しないと
サービス範囲を超えてしまいます。
矛盾は、身体的な問題に合わせて
認知度が大きく影響する事で起きてしまいます。
いくら身体が動かなくても
しっかりとした回答がある、返答があると
認知度は軽く認定されます。
障害者サービスと高齢者サービスの基準が
大きく違う事の弊害ですね。
そのため、ヘルパーさんを10分刻みで利用される方もいらっしゃいます。
障害にしても介護にしても
誰にとっても決して他人事ではありません。
今、若くて元気だとしても
いつか誰かのお世話になる時が来るのです。
他人事でなく
いろんな情報であったり
人との関わりであったり
ちょっと気にして2025年に来るであろう
過渡期を考えるきっかけになればと思います。
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