母の器じゃねぇなって凹んだ日
"お母さん"って存在がいなかった家庭で
育った私。
今でこそ"毒親"なんてモノと
縁がなくって幸せだよ、と言われる事も
少なくありません。
確かに私には
お母さんって単語に対して
特別なイメージも無いし
こうしなきゃとか
そうでなきゃ行けないとか
そんな固定概念もありません。
それは凄くラッキーな事✨
自由に母と言う生き方を
手探りながらも謳歌出来るのは
ありがたいです。
でも反面、
あれ?世間一般の母はどーしてんだ?とか
合ってるんだろうか…と
不安も大きかったです。
しかも意固地な程に
育児本が嫌いで苦手だったので
私は私の道を行く✨みたいな
なんか頑張りすぎてたとこも
正直あります。
ただ、ピンと糸を張った状態が
長く続くわけもなく
ある日、私は糸が切れた凧みたく
『あーーもーー1人になりたいーー』と
逃げ出してしまうのです。
それは唐突に来ました。
2人の子どもたちは
博多の叔母の家に
お泊まりし、従兄弟とワイワイしていた夏。
DVクソ野郎の元夫と少し距離を置きたくて
出張から帰ってくる日を狙って
叔母の家に遊びに行ってました。
仕事に2人の育児。
毎月ピンチの家計に胃痛が止まらず
かと言って
子どもたちには我慢とかさせたくない。
キリキリしてるなんて感じさせたくない。
仕事もそれなりに責任もあるし
任されることも年々増えていく。
2人の子どもたちが従兄弟たちと
公園で笑いながら遊んでいるのを見ながら
『私、1人になりたい』って
ふっとおもったんです。
思っちゃったら、湧き上がる思いが止まらなくて、叔母に携帯で連絡。
『おばちゃん、私、1人になりたい』
自転車で買い物に出ていた叔母は
帰りに公園寄るから
それからなら良いよって言ってくれて
しばらくして叔母と交代。
私はバスに乗って、とりあえず
博多まで出ました。
車窓からの知らない街並みは
非日常的。
人がざわざわしてる博多の
わざわざ賑やかな店を選んで
とりあえず食べれるかどうか分からず
コーヒーだけ頼みました。
高いビルから下を見れば
何か目的があるのだろう
縦横無尽に行き交う人が見える。
目的…。
私の目的は何だろう。
私の意味は何だろう。
考えても考えても答えは出ずに
何故か涙が出ちゃって。
あぁ、
私は母って器じゃないんだなって。
何勘違いして母してんだろぅなって
どうしようもなく
不器用で
どうしようもなく
ダメダメで
こんな私が母で、
子どもたちに申し訳ないって気持ちが凄くて
気が付けば
肩でぜえぜえ息してて
私、パニック障害出てる…。
やばい。
こんなとこで過呼吸になったら
やばい。
私は震える手で、薬ポーチをリュックから出し
服薬。
大丈夫。
20分で効くようになってる…。
自分に言い聞かせて
自分の呼吸を意識しないように
出来るだけ意識を逸らすようにして…。
震える両手でコーヒーカップを包み
大丈夫…
大丈夫…と呪文みたいに唱えていると
突然携帯が震えだす。
画面には叔母からの電話。
そろそろ帰って来い、かなと
『もしもし』と出ると
少し甘えた声で
『ママ、いつ帰るのぉ??』と娘。
その後ろには、変わってぇと息子の声も聞こえる。
『うん、今ね、コーヒー飲んでたよ』
そう言うと
『ママ、コーヒーだってぇ』と
2人のケラケラ笑い声がする。
その声だけで
ぜえぜえが止まった自分がいる。
『うん、もう帰るからね』
さっきの涙とは違う
温かな涙が溢れた。
どんな私だって構わないんだ。
母の器かどうかなんて
2人が決めてくれたらいい。
ダメダメで最悪な母だけど
私は2人がとてつもなく大切で大好きなんだ。
この日、私はドーナツをお土産に帰りました。
2人がニコニコ笑ってる。
何も聞かなかった叔母にも感謝して。
この日以来、私は
母である自分の事を卑下しなくなりました。
誰が何と言おうと
私は私であり
2人の母である事実だけを見ています。
不安も悩みも尽きることはないけれど
たらればで居るより
事実を見失わない生き方の方が
私は楽だ。
ダメなものはダメだけど
そんな私にも出来る事はあるから。
私ってなかなか良いぞって
教えてくれたのは子どもたち。
いっぱいいっぱい愛するって事
それが気持ちいいぞぅって教えてくれたのは
オランダ姓の彼。
もう凹むことは余りないな。
どっちかと言うと凸気味かな(о´∀`о)✨
凹んでるより
2人をハグしたい。
2人と話していたい。
目的やら意味なんか
そんなことは後からついてきたらいいし。
わぉ、私
いい意味で吹っ切れたのかもーっ。
多分私は落第点。
けれど私は私でいいの。
第一に凹ん出る時間がもったいねぇや。
世の中のお母さんの数だけ
母のスタイルがある。
不妊を経験したから
共に頑張って
お母さんと言う生き方をしていない
親友もいる。
彼女の話はまた別の記事に。
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