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vol.06イタリア買い付け旅行記「フィレンツェ中央市場」
2001年10月23日(火) 6日目
1.フィレンツェ中央市場「メルカート・チェントラーレ」を初訪問→その後、大切な取引先の一つになった
2.「ランプレドット」と呼ばれるB急グルメ的ハンバーガーに舌鼓
フィレンツェのメルカートチェントラーレ(中央市場)
朝9時頃、歩いて数分のメルカートに出かける。肉類、魚、乳製品、新鮮な野菜や果物、それにオリーブオイルやバルサミコまで全てそろう巨大なマーケットだ。お客さんは地元の主婦が中心で、店主はそれぞれいい情報を持っている。何が今、いちばん美味しいかアドバイスしてくれるのだ。
さっそくその中の一軒でパルミジャーノ・レッジャーノを物色。一番品質のよい30ヶ月のもので、キロ当たり30000リラ(1800円)弱。大きな塊から切り出してくれる。持ち帰りには真空パックしてくれて、長持ちするように配慮されている。日本でも大人気のパルミジャーノ・レッジャーノ・チーズだが、運賃などコストもかかるので、大体ここで買う値段の3~4倍はすると思う。
次に、瓶詰め加工品などを中心に扱う店を物色する。高級バルサミコからオリーブオイル、ポルチーニ茸まで、地元推薦の美味しいものがたくさんそろっていて目移りしてしまいそうな魅力的な食品ばかり。その中でも店のお勧めの地元トスカーナのエキストラバージン・オリーブオイル数種と、調味料それに量り売りの乾燥ポルチーニを購入してみた。こんな雰囲気のイタリア市場が東京にもあれば、便利で楽しいだろうなと思った。
メルカートや市内の食品屋を物色していたら、あっという間に昼過ぎになっていた。今日は昼ごはんをホテルの部屋で食べることにして、ガストロノミアでテイクアウトの食料を購入し持ち帰る。日本で最近人気の「デパ地下」惣菜の高級版と考えていただけると良い。一休みしたらまた市内に出てさらに食材探求は続くのである。
モツハンバーガーに舌鼓
フィレンツェといえば、トリッパ(牛の胃袋。いわゆるモツ)の煮込みが有名。というわけで、街中に出ている屋台では、その煮込んだモツを美味しいパンではさんだサンドイッチを売っている。1個4000リラ(240円)程度のものだが、柔らかく煮込まれたトリッパが美味!ボリュームもたっぷりだ。
もつ鍋などで食べるのと違って、モツというよりは肉。そしてこれだけで十分に昼食代わりになってしまう(実際、そうしている若者達も多い)。立ち食いピッツァもいいけれど、こちらもなかなかいけます。もしトスカーナを旅していて、イタリア料理に少し飽きたら、試してみる価値はある。
"RISTRATE PENNELLO"(リストランテ・ぺネッロ)
観光名所にもなっている「哲学者ダンテの生家」の1階にあるリストランテ。ほとんどトラットリアといっていい気取りの無い店である。本日の夕食はここで予約済み。まずはセルフサービスのアンティパストを。非常に種類が豊富なことで有名だそう。続いてパスタはポモドーロとボロネーゼの2種類を注文。これはとてもボリュームがあるので、本来なら一皿を二人で取り分けるくらいでちょうどいいと思った。
もうこれでバスタ!(終わり)と思っていたら、メインに中山氏のお勧め料理が。"OSSO BUCO(仔牛のすね肉)"という料理。牛の骨とその周りの肉を煮込んだセコンド料理である。日本での狂牛病騒ぎのこともあり一瞬ひるんだが、中山氏は骨の真ん中部分のゼラチンを美味そうに食っている。ちょっとそこは危ないんじゃないの・・・。そこには手をつけず、こわごわと周囲の肉だけちょっと味見した。肉は柔らかくて、美味しい。でももう今日はこれでノックダウン。明日は朝から単独、モデナに行くので早めに帰ることにした。
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