備忘録vol.05「モデリング(メンターと時間を共に過ごす)」
「今回の要約」
・一人きりで始めないほうがいい
・憧れの存在(メンター)と時間を共にしよう
・メンターはその後の成功を達成するために不可欠
・まとめ
一人ビジネスを行う際にまずやるべきこと
自分はまだ達成できていないがすでに先行的に実践している「モデル」を探すことです。すでに何らかの分野で一定の成果を成し遂げた「憧れの存在」が良いと思います。
婦人靴チェーンの「店舗開発室課長」という肩書きをいただいた自分。でもどうしてもサラリーマンを続けるのに違和感を覚えていました。もともと、他人にとやかく言われながら仕事するのは性に合わなかったのです。36歳くらいからその思いはどんどん強くなり、40歳になったばかりの頃、辞表を提出することに決めました。
そこそこの給与で何の不自由もなかったけれど、何というか己の能力だけで会社経営している人たちに「漠然と憧れた」わけです。今にして思えば無謀な船出でした。当初は己を過信し、誰にも教わらずに自分だけでビジネスを構築しようと考えていました。まず取り組んだのはイタリア製雑貨の輸入販売でした。
会社をやめた直後、自己投資のつもりでイタリア一人旅に出かけミラノやローマで好きなものをたくさんサンプルとして購入。帰国後に友人の紹介をいただいて大阪の雑貨問屋さんに持ち込んでみました。結果は、ことごとく却下。「今はこんなの、100均でも売られてる」と言われショックでした。
メンターを紹介された
悶々としていると、退職後の僕の行動を見かねてある先輩がワインの輸入会社を経営している方を僕に紹介してくれました。当時の自分よりもおそらく15歳は上の方。たった一人で有限会社を立ち上げ、頻繁にイタリアに出かけてはワインの仕入れと、副業で絵画の額縁も扱っていました。
真夏のある日、四谷の彼(N氏)の取引先レストランで食事を共にすると、彼が切り出しました。「この秋にイタリアに行くけど、君も一緒にいかないか?費用は僕の分も含めて全額、負担してもらうけどね」と。
さて困りました。
およその見積もり金額は45万円ほど。会社を作ったばかりの自分にとって大きな賭けです。しかも自営業者にありがちな横柄な物言いにカチンときたこともあり、迷いました。でも実際に輸入ビジネスを行って今ではレストランにもワインを実際に卸している方だし、何よりも彼が輸入したというワインがとても美味しかったのです。
数日間悩んだ末、思い切って旅に同行させてもらうことを決めました。あの時決断をしていなかったら、その後どうなっていたかと思うとぞっとします。
メンターと共に過ごした10日間が人生を変えた
こうして実現した「イタリア研修旅行」で師匠N氏と行動を共にすること10日間。一体どれだけの恩恵を受けたか計り知れません。味覚、センス、イタリアの諸事情に至るまで、実に些細なことまでも真似(モデリング)することができたからです。
この時の旅行で知り合った方々はその後の自分のビジネスでも中核となる取引先となって屋台骨となりました。その研修旅行はこちらです。
まとめ
ここまでのお話をまとめると、新しいことにチャレンジして軌道に乗せるためには必ず先行者を決めてなんらかの時間を共に過ごすこと、そしてその人のやり方を徹底的に模倣することが近道になります。
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