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【競馬】ウンブライルとかいう不思議な天才少女

POG指名馬のウンブライルがもみじSを勝ってくれた。相手にも恵まれ、単勝1.3倍の圧倒的人気を背負う「勝ち確」レースではあったが、競馬は何が起こるかわからない。無事に結果が出てよかった。いやー、こうやって拾えるところをしっかり拾ってくれるのありがたいっす。志高く強力メンバーの重賞にガンガンぶつけるのもロマンあるけどさ。

それにしても不思議な子である。デビュー戦から1400mを続けて使われたように、陣営は上のステルヴィオやステルナティーアと比べても距離適性をやや短めのところに見込んでいることがわかる。実際、新馬戦も引っ張りきれない手応えで先頭に並びかけそのまま押し切る内容だったし、今回は長距離輸送も挟んでパドックもややピリピリした雰囲気と、気性面の課題が出てしまいそうな気配だった。

ところが、いざゲートが開いてみると超のんびり。まずスタートで後手を踏んでしまうし、その後も鞍上が促しながらの追走。前半600mが35.4秒のスローペースなのに置いていかれ気味である。ただ、直線に向くとゴーサインにしっかりと応えてあっという間に差し切り。たぶんノーステッキで3馬身差のワンサイド勝ちであった。

キムテツ調教師も「ジョッキーに迷惑をかけてしまった」とコメントしていたように、まだレースに集中できていない様子。どちらかといえば気が入りすぎないかを心配していたのが、まさか真逆の方向に課題が出てしまうとはわからないもんだ。かといって前向きさが出るように調整を施してしまうとそれが裏目に出てしまいそうな気もするのでさじ加減が難しくなりそう。まあこのへんは天栄さんの腕の見せ所ですね。

ポテンシャル的には天才少女と呼びたくなる程度には魅力的なところを見せてくれたが、課題をクリアできないまま阪神ジュベナイルFに向かったらチンチンにされてしまいそうであるw 特にあのゲートはマズい。阪神外回りマイル戦とはいえ、フルゲート不可避の激戦で後手に回っていては勝機は薄い。

強いメンバーも揃いそうな一戦だけに、次走までの時間をどう過ごすかが来春を占うことになりそうだ。

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