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【競馬コラム】マイネルラウレアに託したい夢

種牡馬ゴールドシップの産駒がデビューして約4年が過ぎた。オークス馬ユーバーレーベンを筆頭に、ウインキートスやウインマイティー、ブラックホールが重賞勝ち馬となった他にもコンスタントに活躍馬を輩出。決して繁殖牝馬の血統レベルに恵まれているとは言えない状況での健闘ぶりは、現役時代に彼に魅せられた身としても十分に胸を張れるものだ。

しかし、どうせならもっともっとデカい夢を見たい。キレッキレの末脚でクラシック戦線を席巻するような孝行息子の登場を。後継種牡馬として堂々とスタッドインできるような名馬の出現を。
それこそ、父ステイゴールドからオルフェーヴルが出てきたような。だいたいステイゴールドだって最初からエリート種牡馬やったわけちゃうから。エムエスワールドとかソリッドプラチナムとかに希望を託しながら、ドリームジャーニーにたどり着いた訳やからな。

そんな夢を託したくなるのがマイネルラウレアだ。新馬→若駒Sとデビュー2連勝。一体どこのエリートだこの戦績。しかも2戦とも最後方からの追い込みで差し切り勝ち。非凡な瞬発力でクラシック候補に名乗りと言いたくなる。レース映像を見なければ..w

とにかくエンジンのかかりが遅い。新馬戦もそうだったが、まともに走ってるのはラスト1Fだけ。それまでは鞍上が押しても叩いてもモタモタ..新馬戦で手綱を取った横山武史も、若駒Sで騎乗した川田将雅もそれぞれ能力の高さを認めつつ、「お父さんに似て敏感」だの「人と意思疎通ができていない」だの課題を突きつけられた。上げて落とすスタイル。

しかし言わせてもらおう。エンジンがかかってからの脚はすごいぞ。ゴーサインが出てから反抗するように頭を上げながらも、スイッチが入ってからは矢のような伸び。もし、もっとスムーズに反応できるようになったら、一体どれだけのパフォーマンスを発揮してくれるんだろう。

まあ、競走馬が抱える課題なんていつまで経っても解消されへんもんやということくらいゴールドシップを見てれば知ってますけどもや。

たとえ荒削りなままでもいい、この訳のわからんスタイルで2023年のクラシック戦線をかき回してくれないかマイネルラウレア。そんな願いがふつふつと湧き上がってくる程度には、あの豪脚に魅せられてしまった。

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