色補正という仕事
クリーニング店や着物専門店などで、『色補正します』とか『色かけ補正』『復元加工』なんて言葉聞いたことありますか?
いったい何?
とりあえずキレイになるんでしょ?
今日は、そんな色補正についてお伝えします。
漂白剤が付いて色が抜けたり、日やけで色が変色したり、色がはげたりなど、そのような経験ありませんか?
染み抜きするとき、プロも実は色が抜けたりしてるんです!(日やけ直しは違いますけど)
そのままでは、シミは取れても着れないですよね。
(実を言いますと、色補正ができないとしみ抜きは怖さしかないんです。)
そんな時、筆やエアブラシ(スプレーガン)などを、使って色補正してます。
またこれが難しくて、キレイなところと色が抜けたところが同じにならないと、違和感があり、キレイに見えないんです。
ペンキで塗るみたいに全体を塗るのではなく、その箇所だけ色補正して、違和感をなくしていきます。
かけすぎてもダメ、足りなくてもダメ!ちょうどよくなくてはいけません。
もっと言いますと、古いものは古い感じで、新しいものは新しい感じで色をあわせていきます。
それじゃ染め直した方が早いんじゃない?
いえ、丸染めしてしまうと、必ず濃くなります。
今の状態と違う色になってしまうんです。
(リスクもあります。)
その部分を、まるで何もなかったかのように直す作業をしています。
どんなものでも直せるわけではないですが、日やけなども直せる技術を持ってる職人さんもいますので、お気に入りの洋服などで困ってる方がいましたら、相談してみてください!
色補正ちょっとは、伝わりましたかね(^-^)