ATOMIC HEART -燃えカスが!-
泣くのはおよしよ
クリアしたので
間違いなく開発の想定していたものの1/3くらいで発売されたな、という確信がある。まあ発表されてからここにこぎつけるまで時間がかかりすぎてて、Microsoftあたりに怒られたのかもしれないし、ご時世的に「これ以上言及すると発売できないかもしれないからカットして」となったのかもしれない。
だから今作ってるのを編纂して1本にまとめたのかもしれない
そんな感じだった。
上の方はネタバレなし、下の方にネタバレありの感想。
買うか悩んでる方はご参考にどうぞ。
全体を通して
悪くはない。
もうソビエトが勝った世界でロボットが牙をむくってだけで面白いし、随所にある「きょうさん主義」関連のプロパガンダ広告とか見てるだけで面白い。
ロボットのデザインもめっちゃいい。空気もうまい。
だからなんかこう…グラフィックだけでも見る価値はあるしそれで遊んだなという感じ。多分今後出てくる感想もそういうのが多いんじゃないかなと思う。グラフィックや世界観が素晴らしい味付けすぎて分解しないといけないような気がする。
実際じゃあ蓋開けてみてどうなん?って感じなんだけど
ストーリー
結構中途半端に感じる。というのも上記で述べた通り「現状ある者を編纂してリリースしただろうから」という点
筋が通って入るんだけど…なんか極太…?グラフィックや世界観の繊細さに対してあまりに大味すぎて「?????????」ってなる。なんか私が理解が及んでないだけ?みたいな気分になる。
EDもけっこう中途半端な印象。DLCがあるって開発が言ってたので多分それありきになってるような感じ(まあでもこれも多分リリースまでに開発しきれなかったのをDLCにしよう!ってなったんだと思うんですけど)
だから重厚なストーリー!みたいなのを期待してると「あれ!!??おわり!???!」ってなるかも
逆に世界観を楽しみたい人はすごい良いのではないでしょうか。
唯一無二の世界観と、ロボットのデザイン、雰囲気や落ちているTIPS的なものはめちゃくちゃ味がいい。
正直、この和訳された方がめちゃくちゃ優秀なんだろうな…って思うレベルでテキストが良かった。
戦闘
序盤はかなりきついと思う
難易度普通でやってたんだけど、敵は固いし攻撃痛いしで、結構ちゃんと倒す順番考えたりしないと死ぬ。って感じ
敵の動きは単調だけど、硬さと種類で圧倒される。後半武器強化や自己強化するとだいぶ楽にはなるけど、それでも最後のほうまで戦闘は油断できない感じだった。ので、慣れてない人はしんどい気がする。
露骨に「強い」技や武器があるのでそれが必須級だなって感じだったけど、そのアクションが敵を一方的にボコれるのがいいね
シンプルソロFPS(DOOMみたいな)で脳死で銃打ちまくりたい人はちょっと違うと思う。弾薬量とかもかんがみて結構ダイイングライト2くんっぽい味がする。とおもう。
音楽
良かった
エリアごとに戦闘曲が異なったりインタラクティブミュージックを使っていて今風になってる。特に劇場の公演前後くらい「錠と鍵の下」でかかるカルメンの「ハバネラ」のポップアレンジBGMめっちゃよかった
多分みんな探してると思うので私の1時間半の苦労貼っておきます。
「Carmen X Something called Karma」
グラフィックや景観、世界観がド刺さった人、観光したい人、あとは美しいグラフィックで飯が食える、みたいな人はフルプラで買っても全然いい気がする。
その世界の中で重厚なストーリーを…とかまで求めるとちょっとあっけないかな。。。となるかと思います。ストレートにすすんだら恐らくプレイ時間20時間ちょいくらいかな。
世界観の良いゲーム、で名前が挙がるのは間違いないと思うので、そういうの探してる人はいいと思います。
私は、触って損はないと思う。楽しく遊んだので…ただちょっともう少し食べたかったな…って気持ちになってる感じです。
以下ネタバレ
こいつ怖いって
こいつ無害なことが多いんだけど、自分の身の回りにいるすべてのものが敵対している世界の中でこいつだけが動いてて攻撃してこない。でもこっちは確実に見てくるの、まじで怖いよ
私はお前に寝首を掻かれないか不安で不安で仕方なかったよ。
結構劇場のギミックとかデザインとかがめちゃくちゃ好みだったから、正直劇場遊べただけでもこのゲーム満足です、って感じなんだよな。
あとは結構似たような景色っぽいものが続く印象
フィールドの景色ももうちょい変化があればな…とまあ突く要素はいっぱいあるなと思う。
このゲーム多分企画段階から10年くらいたって今日を迎えたんだと思うんだけど、10年前だったらすごい良かったんだろうなって感じがありませんか?
今はもっと広大なオープンワールドのゲームがあるし、もっとストーリーがしっかりしたソロFPSゲームもあるし、頭悪く銃を撃ってられるゲームもあるから、比較されてしまうし評価されてしまうけど、もっとスピードのある開発だったら名作になってただろうなと思うんだよな
あと冒頭でも「世界観とゲーム体験が混ざって評価せざるを得ない」的な話をしたんですけど、これ唯一無二の世界観だから、まじで新しい食材を食べてる感じがあってよかった。
ダイイングライトに比べたら~バイオショックに比べたら~とかいっぱい出てくるんですけど、世界観やビジュアル面でのわくわく見たいなのはずっとあったなと思う。
だからなんかこう、この微妙な後味の悪さをどうしたもんかな。となっている。
偉いからちゃんと全要素開放したよ、特にEDは増えなかった。
試験場は数字が飛び飛びだし、世界にはなんか行けそうなのにいけない場所がめっちゃあるし移動は面倒だしピンはさせないけど、それでもなんかあの世界観のなかに飛び込めたということに意味があるというか。
うーん。すごく難しいな。
あと世界観とグラフィックがすごすぎて一応これインディーズのゲーム+初リリースのゲーム(会社として最初に出すゲーム)なんだよな…っていうのを定期的に思い出さないといけない。
そう考えるとまあこれでもいいかなってなるん…だよな…
この世界観を使ってもっといろんなゲームが出ればいいのになって思う
それこそTRPGのルルブみたいに
そしたらもっとこの世界を味わえて名作になるのになぁと…思います
最後にめちゃくちゃ個人的に楽しかったマネキン君シリーズおいときます
(こいつずっとシャッガンもってんな…)
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