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経営と3大データトレンドとクラウド

皆さま、こんにちは。
primeNumberでマーケティング本部を管掌している はまさんです。
この記事はTROCCO®︎ Advent Calendar 2024 24日目の記事として26日に書いております。クリスマスイブが空いているのを見て、文系人間の私ですが、TROCCOのAdvent Calendarに無謀にも挑戦します。過去20年ほど、IT業界におりますので、その時々で触れてきたことを共有できればと思います。文系だけどデータ活用したいゾという方にご一読いただけると幸いです。


企業経営にとってデータとは?

古くより、経営の重要な資源は ヒト・モノ・カネ と言われてきました。
経営者や事業責任者などの方々が、これら経営資源を有効活用するための方法論として登場したのがERP(Enterpirse Resource Planning)であり、それを支援するITシステムが私が前職で17年ほど在職したSAP社が提供しているERPシステムです。日本ではバブル崩壊後の90年代初頭にリストラに踏み切る企業が増え、その手法として大企業を中心に導入されたBPR(Business Process Re-engineering)を実行するツールとしてERPシステムの導入が進んだと言われています。

経営層の方々が「データ自体で競争優位を生み出せるかもしれない」と考え始めたのは「ビッグデータ」というワードがメディアに登場し始めた2010年頃のように思います。SNSなどのWebサービスやセンサーを活用したIoTなど、大量データを生み出す存在が2005年頃から注目され始め、ビッグデータというワードを中心に大量データから競争優位となるインサイトを探す、大量データを活用して革新的なプロダクト・サービスを開発する、などの議論が日本でも活発化しました。日経ビッグデータが創刊されたのが2014年頃で、日経BP社が主催する様々なビッグデータ関連のイベントに協賛・出展して、データ活用のトレンドを肌で感じました。

この頃から情報(データ)は経営にとって重要な第四の資源であるという認識が高まってきたと考えられ、それに伴い、データ資源を扱うためのマネジメント手法やそれを扱うシステムの重要性が高まってきたと思われます。

3大データトレンドの波とクラウド

その当時、経営はもとよりITの世界においてもデータマネジメント領域はそれほど脚光を浴びるものでは無かったかもしれません。建築の世界における基礎工事のような存在で、技術者の方々が陰ながらやってくれている、そんな認識でした。

しかし時代はやってきました。
契機はビッグデータ → DX → AI活用 という3大データトレンドの波とクラウドの普及だと考えています。この記事を読んでいただいている皆様の中にも上司と「ビッグデータを活用して何かできないか?」「うちのDXはどうなっているか?」「生成AIの活用は考えているか?」「データドリブンな組織マネジメントをやっていきたい」などの会話をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。それに伴い様々な組織でデータ関連のPoCが実施された事例を見聞きしました。

この3大データトレンドの波で、データ利用者側に求められるリテラシーレベルは(プロンプト云々はありますが)「会話」にまで下がりました。AIエージェントの自動タスク処理やCopilotとの会話だけで仕事が進んでいく未来が語られていますが、人を介さないシステムの処理能力の正確さや優秀さはデータの質と量で決まることになります

2種類のアプローチ

データの質を確保するためには大きく2種類のアプローチがあると思われます。

一つ目はSoR/業務アプリケーションでデータを正しく生成・蓄積できる状態を構築するアプローチです。そこでDXプロジェクトの一環として、「Fit to Standard(システムに業務を合わせる)」方式でSoRの導入・刷新プロジェクトを行なう企業が増えています。

二つ目はSoRはベストオブリードで最適なSaaSを利用することはもはや避けられないので、社内外に点在するデータをデータ基盤で収集・標準化して利用できる状態にするアプローチです。私たちのようなスタートアップ企業の場合、大規模なERPシステムで業務管理を行う企業は少ないので、自ずとこちらのアプローチを選択することになります。そして、情報システム部門やデータ関連部署がなかったり、リソースが足りないことが多いため、業務部門でデータ分析の必要性を感じた人たちは切実にこう思うのです。

「自分で手間なく必要なデータを収集したい」
「収集したデータを簡単に加工したい」
「データ収集・加工プロセスを自動化したい」 ….etc

ここで primeNumber のフラッグシッププロダクトであるクラウドETLサービス「TROCCO」の出番がやってきます。

データを管理する方法論がデータマネジメントであり、それを簡単に実現するサービスを提供しているのがprimeNumber

経営資源である ヒト モノ カネ を有効活用するための方法論がERPであり、それを実現するのがERPシステムであることは本記事の冒頭で述べた通りですが、第四の経営資源であるデータ(情報)を正しく管理するための方法論は、データマネジメントと言われています。


参考:データマネジメントのフレームワーク
DAMA Wheel Aiken pyramid


私たちは、データマネジメントやデータエンジニアリングの知識有無に関わらず、データを使いたい方々が、データ収集から分析、そしてビジネス活用までの一連のプロセスを自動化し、よりスムーズにデータ活用のメリットを享受できる世界の実現を目指しています。それを実現するために提供しているプロダクトが「TROCCO」です。まだ目指す世界を実現するには足りない機能もありますが、弊社の優秀なエンジニアが目指す世界の実現に向けて日々開発しています。先日開催したzeroONEでTROCCOの新機能をリリースしましたのでそちらも是非ご参照ください。
いずれERPシステムのように、経営資源の一つであるデータを管理するシステムとして認知してもらえる存在になれるよう日々邁進していきます。

あらゆるデータを、ビジネスの力に変える。

primeNumberは、データトレンドの一つ目の波「ビッグデータ」でIT業界が賑わっていた2015年に、田邊CEOと山本CIOがデータテクノロジーカンパニーとして創業しました。その当時からこの世界観を目指していたのは凄いなと、初めてprimeNumberを知った時に思いました。今期がちょうど10期目となりますが、当初に目指した世界を愚直に追い求めている愚直スタートアップです。私はそんな会社の雰囲気に惹かれて今年の5月にprimeNumberにJoinしました。

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私たちは「あらゆるデータを、ビジネスの力に変えるデータ活用基盤」を実現することで、各業務部門の皆さまがやりたいデータ活用を実現します。今までご愛顧いただいているデータエンジニアの皆さま、データアナリスト・サイエンティストの皆さまに加え、来年からは本格的に業務部門の皆さまにもご愛顧いただけるようサービスを拡充してまいりますので、引き続き宜しくお願いいたします。


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