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【43】移住して一年。新しい生活の始まり。1/1~1/6(267日目~272日目)
あけましておめでとうございます
自然の中で暮らすようになって、しみじみと昔の人たちは、新年を迎えることがとても大変だったんだろうなと思う。
だからこそ、とにかく無事に新年を迎えることができたことを「おめでとう」と喜び合ったんじゃないかと。
さて、私はというと。
去年の1/6にこの町に移住して一年。
新居を借り、新たな生活の始まりと相成りました。
年末年始は嵐のように帰省して、実家の両親に寄生…。
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両親もいつまで元気でいてくれるかわからないし、元気かどうかに限らず、いつまでも寄生している場合ではないんだけど、色々持たせてくれる救援物資は心の底からありがたく、ムフムフとトランクに詰め込んで帰宅したのでありました。
車よ、動け
そんな年末年始。
中古15年落ちで購入したワゴンRの調子がすこぶる悪い。
実家に帰る高速道路も、SAを出たところでスピードが上がらない。
60キロから80キロまで上がったところで、ガタガタ言い出し、登坂車線でダンプに追い越される始末。
信号待ちで停車すれば、いつ止まってもおかしくないようなブスブスとしたエンジン音に。
もはや祈るような気持ちで、頼むぜ相棒と話しかけながら、なんとかかんとか寄生もとい帰省。
しかしながら、このまま動かなくなってしまわれると死活問題。
自宅から駅まで車で30分。
一年間で走行した距離、2万キロ弱。
電車に乗ることはほぼ無い代わりに、仕事はもちろん、どこに行くにも車は必須。
(注:生活の仕方によっては、バスもあるしスーパーやドラッグストア、商店街、病院学校等々もあって、車がなくても大丈夫!)
そんなこんなで、地元の頼れる自動車工場に連絡すると、速攻見てもらえることになった。
ありがたいことに、即日修理完了。
相棒には、まだまだモリモリ働いてもらえそう。
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移住してから感じていることの一つとして、困ったことがあった時に、すぐに対応してくれたり、そういう人たちの仕事ぶりを間近で見られる機会が多いと思う。
都会のドライなやり取りはとても気楽だけど、その分手掛けてくれている職人さんたちとはその場限りだった。
仕事を目の前で見せてもらえる事って、生活に実感が伴うというか、技術に対してリスペクトする気持ちが湧くというか、何より楽しい。
(楽しいという言葉しか浮かんでこない、今の自分のボキャ貧さが残念)
キッチンの床貼り
懸念材料だったキッチンの床貼り。
一番先に手を付けたい修繕場所でありながら、合板を運んだり加工するのはそれなりに大変で、自分一人で何もかもやろうとしていた自分にとっては、かなりハードルが高かった。
丸のこも使ったことがなくて、山に住む兄貴分に使い方を教わりに行ったりしていたけど、実際どうしようかな~と思っていた。
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そんな時に、突如床を直してくれるという頼もしいお声がけをいただく。
なんと、私のブログも読んでくれていたということで、こんな過疎ブログでも毎週続けていてよかった(泣)
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驚くほどのフットワークの軽さで、話をした翌日に合板の差し入れ(?)まで運び込んでくれて、頼もしい。
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集まってきた人たちとワイワイお茶しながら、移住のこと、町のこと、これからのこと、色々な話をする。
「こうせねばならない」より「こうしたい」「こうなったらいいな」という楽しい力が集まっていったらいいなと心から思う。
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出来上がった床は、あまりにも気持ちがよくて、このままでも味があっていいかもと思ったりして。
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私は基本的に、人に頼るのはあまり得意ではない。
それは心のどこかに「ただ(無料)より怖いものはなし」とか「人に頼ってしまうと、自分がその分のお返しできないから」などという、少し後ろ向きな思考があるからかもしれない。
でも、ここで生活していくなかで、自分一人でできることの少なさというか、無力さみたいなものも感じている。
今までだって、一人で何でもできていたわけではないんだけど、困ったことがあっても、業者に依頼して対価を支払うことで、自分の力で解決してきたみたいな気になっていただけなのかな。
その仕事を生業にしている人に、対価を支払わずに仕事を依頼することは、ルール違反という気持ちはあって、自分の言葉ではうまく説明できないので、以前Twitterで他の人が言っていた発言を張り付けておく。
家族だろうが友人だろうがプロに無償で仕事をお願いするのはルール違反。たとえ30分で終わる作業だとしてもだ。30分で作業が終わるのはその人がそれ以前に何千時間もの努力をして、必要な設備に金を投資してきたからこそ。無償で仕事を依頼するのはそのプロセスをリスペクトせずに侮辱する行為に等しい
— Testosterone (@badassceo) December 25, 2022
この考えは今までの自分にとっては当たり前の事で今でも変わりないけど、ここでの生活の中でそれだけじゃない何かがあるような、まだしっかりと言葉にできない感覚が芽生え始めていたりもする。
風呂場完成~!
ここまでに言ってきたことと相反して、年末年始の休み返上で大工さんが作ってくれていた風呂場の壁が完成(拍手)
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ようやく念願の自宅風呂に入る。
試しに火をおこすと、部屋中真っ白な煙だらけになってしまい、ジュディオングも真っ青のゲッホゲホ状態なので、換気扇と煙突の修理が終わるまでは給湯器から直接お湯を貯めることにする。
風呂場の床や、壁の修繕はこれからコツコツやるとして、とりあえず風呂に入れた喜び。
壁になっているブロックは隙間が空いているし、土間に板を置いただけなので、環境としてはほぼ露店なのだけど、肩までお湯につかれば、いい湯だなを口ずさまずにはいられない。
今のままだと、湯気が天井からボタボタ頭に状態ではあるけれど。
よーく温まって出れば、寒さも気にならず。
このお風呂、どう面白くしようか…。楽しみ~。
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掘りごたつとネズミ対策
掘りごたつの床部分から、昔の灰が出てきていて気になっていたので、板をめくってみる。
床板にしてあった合板の下には、以前炭を使っていた名残の灰。
懸念材料のネズミさん達が持ち込んだと見える、ビニールの切れ端や、お亡くなりになったらしきご本体も…。
厳重に対策をして、周りのゴミと共に、さよならする。
灰は全て取り切ることをせずに、あえて残しておくことにした。
ムカデもいたので、殺虫剤とデスモアを設置。
ブロックと灰を整え板を戻した後、防火対策のカーペットを敷き詰めた。
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先住民のネズミさんたちには申し訳ないけれど、家をかじるし、食べ物も食い荒らされてしまうらしいので、出て行っていただく。
山の先輩の自宅には、スーパーラットが出現して、袋麵の袋を破いて食い荒らす被害が出ているらしい…。
私はまだ実物にお目にかかったことはないけど、夜な夜な天井裏で運動会をしているらしき音が聞こえているし、大工さんも見かけたということだし、仕掛けたデスモアをお持ち帰りになっている様子なので、いることは確か。
鉢合わせにならないことを祈りつつ…。
今年もよろしくお願いします
そんなこんなで、新しい年の始まり。
秩父に移住して、二年目。
今年も、面白く生きていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
お近くにお越しの際は、ぜひお声がけください。
お風呂に薪を焚べてお待ちしております。
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