ヤサグレフクロウ
「みんなのフォトギャラリー」から画像をご使用いただいた投稿のなかから、私の独断と偏見で選んだおすすめの記事をまとめています。 「ヤサグレフクロウ(8390296)」で検索すると、画像が一覧で見れます。
「支持している政党はどこですか」 結婚の許しを得るため、彼女の父親のもとへ挨拶に行った際、一番最初に聞かれた質問である。その質問の答えは用意していなかった。最適解はなんだろう、と頭の中の引き出しをものすごい速さで開けて答えを探していると、プツッと思考回路がショートした。ショート寸前ではない。完全にショートした。事前に用意していた、聞かれるであろう質問に対する答えが全て吹き飛んだ。泣きたくなった。昼だったのでムーンライトは灯っていなかったけれど。 昨年9月、結婚の許しを得るた
なにかを続けることの難しさをひしひしと感じている。 これまでnoteに毎週投稿してきたのだけど、仕事の環境が変わり、いよいよ投稿を続けるのが難しくなってきた。 6月下旬、仕事内容が全く違う部署に異動になり、覚えることが盛りだくさんでnoteを書く余裕がない。余裕がないと言いつつ、先週までで36週、単純に9ヶ月投稿を続けてきたものを、今ここで簡単に途切れさせていいものか迷いながらこれを書いている。 毎週投稿をしてきた中で、まずは1年投稿を続けることを内なる目標にしていた。
こちらの記事の続きです。 恐山から佐井村までは車で1時間。 マグロで有名な本州最北端の町、大間町を経由するルートもあるが、距離と時間を考えて山道を突っ切るルートを選んだ。 ひと山もふた山も越える、蛇が這うように曲がりくねった道を1時間ひたすら走る。ようやく海岸線に出ると、すぐに集落に到着した。 民宿の場所がわからず村の中を行ったり来たりしていると、夫婦が民宿の前まで出迎えてくれて、「こっちだよ」と手を振っているのを見つけた。よほど車が通らないところなのだろうか。 民宿の
先週、挙式に合わせて4日間の連休をもらった。 挙式後の2日間、めずらしく妻と休みを合わせられたので、新婚旅行でもないけど、一泊二日で少しだけ遠出してきた。 コロナのこの状況で県外に行くのは控えたかったたので、同じ県内でも普段は気軽に行けず、さらにこれまであまり行ったことのないところはどこか、と考えていると、本州最北端の半島、下北半島が思いついた(住んでる県がバレた)。 6月中旬はちょうど「うに」が獲れはじめる時期である。大間から少し南下したところに、毎年「うに祭り」が開催
先週の投稿、「いい報告ができますように」と締めたのだけど、よくよく考えたら挙式後から月曜日まで書く時間が全く取れないことに気づいた。 なので今、17日、木曜日に焦ってこれを書いている。 書く暇も読む暇もなくバタバタと進めてきた挙式の準備がすべて整い、あとは本番を迎えるのみとなった。 挙式の日を含め4日間休みをもらったので、新婚旅行とまでは言えないけど、一泊二日で少し遠出しようと計画している。旅先で文章を考えられるほど器用ではないので、前もって今この文章を書いている。 ◇
いよいよ挙式の日が今週末に迫り、先週に引き続きその準備に追われている。 本来であれば挙式に招待する予定だった親族も高齢の方が多く、感染のリスクを考慮してお互いの両親だけ会場に呼んで執り行うことにした。そこでどうにか親族にも見てもらえないか考えたところ、挙式の様子をライブ配信してみようと決めた。先週投稿した見積書云々はひと段落したのだが、こんどはこのライブ配信の準備でバタバタしている。 さてタイトルの「結婚式の準備で絶対にけんかする」は本当、というはなし。 すでに結婚してい
挙式まであと2週間を切り、式場との打ち合わせと準備に追われている。 5月19日に披露宴を延期し、挙式だけ予定通り執り行うことを決めた。そこで改めて出してもらった見積もりが、どうも腑に落ちない内容だった。 軽自動車を新車で買えるような金額もさることながら、その内訳がとにかくわかりづらいのだ。 挙式と披露宴の日取りを分けたため、見積書も2枚になった。これまで特典の対象になっていたものが対象とならなくなったり、2枚にまたがって書かれているものがあったりで、もう訳がわからない。昔
昔から、何をどれだけ食べても太らない。 女性にそう話すと大概羨ましがられるのだが、「太れない」のもなかなか大変なのだ。筋肉隆々のからだにあこがれ、しばらく筋トレを続けたこともあったが、結局、目に見えて筋肉がつくことはなかった。 最近、そのような「太れない体質」がきちんと定義されていることを知り、同じ悩みを持つ人が意外にもこの世にたくさんいるんだ、とどこか安心した。 昔から身長は高い方だった。 小中学の全校集会などでクラスごとに列をなすときは、必ずいちばん後ろだった。成長期、
5月19日、星野源と新垣結衣が結婚を発表した。 世間が祝福ムードに包まれたその日、ぼくは以前から準備を進めてきた結婚式の延期を決めた。 ◇ 昨年10月、約3年付き合った彼女と結婚した。 新型のウイルス蔓延を気にかけ、結婚式を挙げるかどうか迷いに迷ったのだが、お互いの両親と話し合いを重ね、結婚から2ヶ月後の昨年12月、結婚式を挙げることに決めた。 年明け、市内全ての式場をまわり、見積もりを出してもらう。結婚式の現状なども聞いて一旦持ち帰り、予算や式場のコロナ対策について、
この一週間バタバタと忙しく、腰を据えてnoteを書く時間が全く取れなかった。仕事が忙しく、家に帰って夕食を食べるとすぐ倒れるように眠りにつく日が続いた。普段なら仕事の合間にnoteを読んだり記事を書いたりしていたのだが、その時間もなかなか取れず、日曜の夜、焦ってこの文章を書いている。 仕事の忙しさもさることながら、結婚式本番まであと1ヶ月となり、準備しなければならないことが多くなってきた。オープニングムービーに使う写真や動画の選定、式中のBGMの選曲など、細かな「決めなけれ
こちらの記事の続きです。 ◇ 車に戻ると、彼女も機嫌が悪い様子だった。 「今日これからどうする…?」と聞かれ、申し訳ないけど帰ることにした。初めて車に傷をつけたショックと、やり場のない怒りでもうクリスマスどころでは無くなっていた。 彼女を家に送り届け、1時間かけて自宅に戻る。 後ろを走る車の運転手に、事故車を直さない不精な奴だと思われないか、と変に気にかけながら、事故前後のことを思い返す。 そういえば、自分の車にはコーナーセンサーがついている。障害物の接近を音で知らせ
先日、妻に本を貸した。本棚を眺めながら「この本読んでみたい」と言うので、快くいいよ、と。読み始めてしばらく経ったころ、読んでいるページを開いたまま、本をテーブルに伏せて置いた。「開き癖がつくから、なにか挟んで閉じて」と指摘すると、よそのページからしおりひもを抜き出し、挟んで閉じた。ああ…やったか…と思った。そう思ったのは、どこまで読んだかわからなくなるからではない。私はしおりひもの「扱い」に変なこだわりがあるからだ。 幼いころから「物は大切にしろ」と言われて育った。どこの家
この一週間、先週投稿した記事の続きを書きながら、今後noteに何を書いていけばいいのだろう、と漠然と考えていた。これまで人並みの人生を歩んできて、たいして面白い経験をしてきたわけでもない。でも、ふと思ったことや代わり映えのない日常の中で起こる些細な出来事を拾い集め、これからもnoteの投稿を続けていきたい。そう思った。『考えの整頓 ベンチの足』という本を読んだ影響も大きい。この本の著者のように「面白い話」にうまく昇華させられるかわからないが、少しでも心が動いたことを深掘りし、
もう10年以上前になるだろうか。 当時付き合っていた彼女と、クリスマスケーキを買いに行ったときのことだ。ケーキ屋の駐車場で車同士の接触事故を起こし、一年後、事故の相手と裁判で争うことになった。 当時付き合っていた彼女とは、車で1時間ほどの距離の、遠距離(?)恋愛をしていた。クリスマスイヴの日、その彼女とケーキを買いに、彼女の家の近くのケーキ屋に向かった。12月下旬、クリスマスともなると、かなりの雪が積もる。この日も大粒の雪が降っていた。 ケーキ屋の駐車場は、案の定ケーキを
先日、好きなnoteクリエイターさんが一冊の本を紹介していた。好きな人が薦める本、面白くないわけがない。読んでみると、たしかに。「美味しいねえ」と顔がほころびそうになるのをこらえ、本を閉じた。 ここ数ヶ月、毎日投稿を楽しみにしているnoteのクリエイターさんがいる。ゆるいクマ(?)のアイコンが印象的な、朝に希望さんだ。 noteを始めてすぐのころ、朝に希望さんの『いい香りに包まれて』という記事が編集部のおすすめに掲載されていた。noteの記事をジャンル問わず読み漁っていた
桜の名所として知られる弘前公園。 毎年春に「弘前さくらまつり」が催され、期間中は多くの観光客で賑わう。観光客だけでなく、地元の人も毎年このまつりを楽しみにしている。真っ昼間から桜の木の下にブルーシートを広げ、桜を見上げつつ酒をあおる。肴は屋台で調達する。 屋台が立ちならび、食べ物やおみやげを買う人たちでごった返している。写真中央、奥の方に写る黒い点は全て人の頭だ。今では考えられないほど密になっている。 公園を囲む「濠」に舟を浮かべて、普段は見れない角度から桜を楽しむ。地元