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USBからの情報。

バイバイもお休みもしたのに、眠れない。目を閉じると口にするのも憚る映像が脳内を支配する。私は私に昭和のテープを見せられていたのだ。
奴は自由に僕の中を駆け巡る。俺じゃないと逃げられない。でも、ダ目だ。僕じゃないと、いや私じゃないと眠れない。いつだって寝る瞬間は私。でないと誰が誰なのかわかんない。急ぎ足の私を、確かな影が追い回す。

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