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がんばれ【埴輪紹介所その21】
彼に会うたびに、がんばれ、と思う。
膝の上には琴。
彼は琴を弾いているのか、弾けなくてくやしがっているのか。口が三角。
犬と猪に笑われている気がする。
琴は箱状。
たぶん五弦。
赤彩された立派な大刀も腰に佩いています。
顔にも、ややとんがりぎみの帽子にも赤い色。
座面の丸い椅子は、ちゃんと足置きがついている。
だからというわけでもないが
泣くなよ。鶏も見てるぞ。
埴輪時代はにぎやか。
思うに、泣きそうな彼は立ち去らなかっただけ強いのかもしれない。
作りが。
伝茨城県桜川市出土の男子埴輪。
個人蔵。所在は基本トーハクらしい。
撮影は2017、2018、2020年、トーハクの平成館にて。
『はにわばなし』の中には、彼のような琴弾き埴輪をモデルとした短編小説があります。
「ワ琴弾きの恋」ほか。埴輪時代に琴は欠かせない。
おはなし好きな人、よろしかったら読んでみて。
またね。
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