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「推しvs推し」を経験して

9月22日、後楽園ホール大会。
この日私は現地ではなく、自宅で中継を見ていた。
全日本プロレス、王道トーナメント、準決勝、決勝戦。
まさかすぎる展開に気持ちが追いつかないままメインイベントを見守った。
本田竜輝vs綾部蓮。
まぎれもなく、推しvs推し。
まさかこんな事になるなんて。なって欲しい気持ちもありつつ、いざ本当にそうなってしまった時、言葉にならなかった。

結果は綾部蓮選手の勝利。王道トーナメント制覇。
推しが勝った。推しが優勝した。
本田竜輝選手は2年連続の準優勝。
推しが負けた。

正直な気持ちをここに書くと、自分でもびっくりするぐらいに悔しかった。
推しvs推しとは言いつつも、やはりどちらかへの気持ちのが強い訳で、私はそれが本田竜輝に対する方だった。
おそらく、もし綾部蓮が負けたとしてもここまで凹まなかったしここまで悔しくて泣く事もなかったと思う。
それぐらい本田竜輝に対しての想いの方が強かった。
別に推しを天秤にかけたかった訳ではない。それでもこうなった時に、どちらか1人にしか感情移入できないとしたらそれが本田竜輝だった。
もしかしたら単純に推してきた期間の差なのかもしれない。
本田竜輝を推し始めてもうすぐ1年。
綾部蓮は5ヶ月ほどしか経っていない。
その差が出たのかもしれない。

否、たぶんそうじゃなくて。
本田竜輝の試合や佇まいが私の心に直に投げかけてくるもの、だからなんだと思う。琴線に触れるというか、感性に響くものがあるというか。
難しい言葉で表してもわからなくなるだけな気がするので本当に一言にすれば、好きなんだと思う。本田竜輝という選手が。

本田くんが笑っている顔が好きだから、もう悔し涙を流さないでほしい。
いつか必ず、君の強さを証明して「一番強い」存在になってほしい。
それまで私は推し続けるし、それが叶った後も推し続けたい。
本気でそう思えた。そう思える選手に出会えた。

だけどやっぱり綾部蓮の事も推したい自分がいる。
推しは1人じゃなきゃ駄目!なんて法律は無いのだから、私はこれからもこの2人を推していきたい。2人で最強タッグリーグへの参戦も決まったし、この先、遠くない未来に三冠戦だってあるかもしれない。
その時はきっと本田くんを応援してしまうだろうけど、正直、その時になってみないとわからない。
今の時点では本田くんに対する想いが強いだけ、なのかもしれない。
人の心って何があって変心するか分からないから。

今年の王道トーナメント、楽しむだけじゃなくて推しについて今一度考えさせられるものだったと終わってみて思う。
いろいろな意味で私にとって忘れられない9月になった。


以下、王道トーナメント関連のイラスト

開幕戦
安齊vs綾部の前哨戦も兼ねた戦い
準決勝その1
準決勝その2
決勝戦


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