手長エビ釣り
雨の降った日、母をデイケアの送迎車に乗せて見送りしたあと部屋で雨音を聞いていたら、子供のころ手長エビを釣りに行ったことを思い出しました。
中学生ぐらいのころ、自宅から自転車で一時間ぐらいかかる池まで釣りに行っていました。大好きな釣り、充実の時間。前の日から楽しみで釣り竿一本、仕掛は自分で作ったものを用意して出かけます。
いつも行くその池は25メートルプールぐらいの大きさしかないけれど、昔からある溜め池のような場所。気に入っている釣り場は池の端のほうの葦の生えているエリアです。
小さな川の水が流れ込んではいるけれどいつも全体的に緑色に濁った水。
仕掛は釣り糸にウキとオモリ、小魚用の小さな針をつけたシンプルなものです。
葦の手前に仕掛を投げる。玉ウキ(丸いウキ)のオレンジの蛍光色が緑の水面に際立って見える。しばらくするとアタリ(エビからの合図)がある。
ちょんちょんとウキが動き波紋が水面に広がる。
ウキは静まってはちょんちょんを繰り返す。そしてまっすぐスーっと動いてグーンと沈む。ゆっくり竿を立ててエビの重みを感じつつ抜き上げる。
楽しい。池の底で見えないはずの手長エビの動きが見えるようで・・。
最初のちょんちょんで餌をつついて口に運んでいる?何度かつかみなおしてから葦の根元やもの影に運んで水底を歩いていくとき、ウキはスーッと動きそして沈んでいく。
頭の中で考えながら自分だけの時間を楽しんでいた。ほんとうになつかしく楽しい時間でした。
今の季節ではなく、6月、7月の初夏のころがシーズンなのですが、最近の4月にしては暑い初夏のような気温と梅雨時の雨のイメージが重なってふと思い出しました。
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