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自分の「これだ!」は?自信喪失からの復活をめざします

前回「noteを再開します」と宣言してから、3ヵ月経ってしまいました。再開したい気持ちはありながら、何を書いて良いか分からず放置していました。

私はこの3月から7月まで「リジェネラティブ・デザイン・カレッジ」を受講しました。NPOグリーンズの主催で、座学(主にオンライン)とフィールドワークを通して環境再生を学ぶ講座です。

ライターとしての知見を広げたいと思ったのが、受講の理由です。自分の執筆ジャンルである気候変動やエネルギー問題に向き合うには、農業や漁業、林業生物多様性を含む環境課題を広く学び、広い視点を持つ必要があると感じたのです。

カレッジは7月に無事修了できました。具体的に学んだ内容は改めて書きたいと思いますが、本当に多くの気づきが得られました。その一方で、自己喪失感に苛まれました。

受講生は100名近くいましたが、有機農業や自然再生プロジェクトに取り組んでいたり、環境関連のビジネスを起業していたり「自分はこれだ!」というものを持っている方がほとんどでした。

気ままに日本各地を放浪したり、本業をバリバリこなす一方で世界各地のエコビレッジを訪ねたり、時間や空間を思いのままにコントロールして人生を謳歌する受講生もいました。とにかく皆が輝いて見えたのです。

それに対して自分はどうなのか。「ライターとして記事を書いてます」という以上に人に語れるものがあるのか、自信を喪失してしまいました。

しかしそんな中で、嬉しい出来事もありました。カレッジも終わりに近づいた7月上旬、フィールドワークで福島大学の金子信博・特任教授を訪ねた時のことです。

金子さんは土壌生態学者として長年にわたってミミズを研究し、現在はこれらの土壌生物の力を活かした「不耕草生起栽培」という環境共生型農業に取り組んでいます。

私は2013年、あるエネルギー業界のPR誌の連載で金子さんを取材しており(当時は横浜国立大学教授)、今回が約10年ぶりの再会でした。そのことを金子さんは覚えていて、今も私が書いた記事のコピーを「これを読め」と学生さんに渡しているというのです。

金子さんのアシスタントには「あの記事を書いた本人に会えるとは思えなかった。どうすればあんなわかりやすい文章を書けるのか」と、お褒めの言葉もいただきました。

というわけでこのnoteを活用して、自分がどうやって取材して記事を書くのかを紹介していきたいと思います。すでに色々な方がノウハウを公開しているジャンルであり、どの程度有用な情報を提供できるかはわかりません。

私が自分の「これだ!」を確認し、自信を回復させるために書くという意味合いも強いのですが、とにかくこれまでライターとしてやってきたノウハウを振り返ってみようと思います。

2013年に取材した記事。金子先生ご本人からお褒めの言葉をいただいたことが自信に(「ガスエポック」・日本ガス協会)

下記は私が参加した金子さんのフィールドワークの記事です(執筆者は私ではありません)。


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