❿【おわら 雑感】
■おわら風の盆とは
✅9月1日から3日まで
✅富山市八尾町で
✅八尾の人、八尾に縁のある人が
✅越中おわら節を演じる
ことが、「風の盆」「おわら風の盆」だと私は思っています。
4つのどれも不可欠。
実際に、9月下旬から10月上旬の土日2日間で行われる「月見のおわら」には、「風の盆」の語句は使用されません。
また、おわら保存会本部のみなさんが、東京など八尾町外へ出張しておわらを演じるときも「風の盆」の語句は使用されません。
しかし、町外の同好会が関東地方のイベントに出演する際に、「風の盆」の語句を使用しているようです。どうなんでしょうか❓️
2005年頃だったと思いますが、関東地方の同好会が出演する(おわら保存会の出演なし)、東京都墨田区向島のイベントに、八尾町側から「勝手に『風の盆』を名乗られては困る」と注文がついたことがありました。
■生唄生演奏
おわら風の盆 は、生唄で生演奏です。
現地で観るのと、レンズ・マイクを通して視るのとでは、全然違う!
とすぐに実感・体感できるでしょう。
それを実感するために、毎年通うことになります。
■胡弓
おわら風の盆 に使用される楽器で、最も特徴的な楽器は「胡弓」です。
二胡と呼ばれることがありますが、全く異なり楽器です。
弦の数や素材、張っている皮など楽器の外観はもちろん、演奏方法やルーツも全く違います。
■編笠
編笠で顔が隠れて・・・
という点も、おわらの魅力的なところですが、
実際には、ちょっとした頭や首の動きや向きが強調されて、少しのアンバランスが顕著に出る、踊るには難しいアイテムなのです。
■おわらあったあった
2010年頃まででしょうか、おわら風の盆 の八尾へ行くと見かける光景がありました。
✳️聞名寺下 ➡️ 手相や易
✳️曳山展示館前 ➡️ 豊年踊り手ほどき
✳️曳山展示館前 ➡️ 托鉢僧
✳️郵便局前 ➡️ 記念切手販売
✳️「地元が楽しむために、観光客は9月3日は行かない」
との不文律のようなものがありました。
2017年に、当時小学校グランドで開催されていた演舞会が、9月3日にも行われるようになって廃れました。
■人口2万人の町に、観光客が3日間で20万人
この人口2万人は、2005年に富山市との合併する前の婦負郡八尾町全体の人口です。
2024年9月末現在、その八尾町全体でも18,000人ほどになっています。
その八尾町全体でおわら風の盆が開催されているわけではありません。
開催する地区の保存会11支部のうち、
✴️旧町と呼ばれる10支部 ➡️2,000人を割り込む
✴️福島を含めた 11支部 ➡️3,000人程度
日本の人口減少、過疎化はこちらにも現れています。
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観光客数は3日間の合計で、
✴️ピーク時、 2000年頃 ➡️30万人
✴️新型コロナ直前、 2019年 ➡️20万人を下回る
✴️新型コロナ中止あけ、2022年以降 ➡️15万人程度
なおこれらは、おわら風の盆行事運営委員会が公表している数値で、
原則、屋外での行事であり、入場チケットなどもないため、実数カウントではないと思われます。どこまで正確かはわかりません。
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よって、アップデートすると、
人口3,000人の町に、観光客が3日間で15万人
■開催可否決定
おわら風の盆の特性として、行事全体での対応が必要な場合(感染症対策など)を除いて、開催の可否は、おわら風の盆行事運営委員会が統一した決定をするのではなく、各支部(各町内)が独自に決定します。
当日も、雨がなければ実施され、雨が降りそうならば中断・中止されます。雨が上がれば再開されます。
直前になるまでわかりません。
□電話問い合わせ
2024年、開催直前に台風予報があったため、おわら風の盆行事運営委員会へ、電話での問い合わせが多くありました。
対応する人員が少ないとのこと、一件一件に対応すると、本来業務ができなくなります。
ウェブサイトの更新を待ち、電話などは控えましょう。
3日間とも全面中止の場合は、何らかのお知らせされるでしょう。
何もお知らせされなければ、開催前提で進められます。
「便りのないのは良い便り」
また、近隣の宿泊施設や観光案内所などへ問い合わせても、答えは出てきません。
■月見のおわら
2025年に公式動画が更新されています。