❾【新型コロナ中止以降(2022年~)の おわら】
新型コロナの影響で、2020年と2021年は完全に中止となりました。
2022年の再開まで実質3年のブランクがあり、その間に演者さんたちも変化があったでしょう。観客側も世代の入れ替わりやおわら観光に望んでいることも変化しているように感じています。
■新型コロナ中止前後
□前夜祭
・新型コロナ以前(2019年以前)でも、8/20~8/30の11日間で、8/31に前夜祭はありません。
・新型コロナ以降(2020年以降)は、前夜祭そのものが中止です。
2024年も6月に中止が発表されました。
台風接近などによる措置ではありません。
□おわら臨-乗車整理券
・2022年以降、高山線の臨時列車は、すべてDC120系2連です。2024年だけではありません。
・30年以上前から、乗車整理券の対応がされています。新型コロナや台風接近によって始まった措置ではありません。
1️⃣観客の若返り
2022年以降、30代以下の若い観光客が多いように感じます。
✴️友達が踊り子で演じているので観に来たグループ
✴️1人じゃ行きにくいけど友達となら行ってみよう!と思しきグループ
✴️母娘連れ
✴️昼~夕方の時間帯には、子育て家族👨🏻👩🏻👧🏻👦🏻
60代以上が激減したことで、相対的に若い世代が多くなっているように感じるのかもしれません。
若い世代に「古臭くてお年寄りの見るもの」のような意識は全く感じられません。
月影ベイベの効果もあるでしょうか。📚
撮影するにも📱スマートフォンで十分と考え、大きなカメラ📸で傍若無人に振る舞うこともなく、とても礼儀正しくお行儀良いです。
そんな中、地元紙朝刊📰などで、おわら風の盆の記事にある、観光客のインタビュー🎤は60代以上の感想ばかり。
30代以下の若い世代の感想や意見も、是非聞きたいものです。👂🏼
2️⃣コロナ中止後のおわら
2022年に再開され、「おわら ができる」ことに精一杯で、「おわらができて良かった」印象です。
2023年は「コロナ前にもうちょっと戻りたい。どこまでできるか?」と感じ、まだ手探り感があった印象です。
そして2024年、おわら深夜の合同舞台踊りや、ドッコイショドッコイショ囃しながら移動している様子なども含めて、コロナ前のおわらが帰ってきたと実感しています。
改めて、素晴らしいものを観させてもらえたと思うことがありました。
3️⃣今の時代のおわら
新型コロナで中止となって以降、おわら風の盆 を団体ツアー🚩で行く時代ではなくなったかもしれません。
60代以上の多くがおわらステイタスを卒業された印象があり、インバウンドも劇的に多いわけではありません。
客層は多岐にわたっているように見えます。
✔️2000年頃のように、3日間で30万人の観光客
✔️小学校グランドでの演舞会に、一度に1000人近くの観光客
が訪れる。もう日本はそんな時代ではないのでしょうね。
天候に影響のない曳山展示館のステージに、入替制で最大300人程度がちょうど良く思えます。
ステージ裏が広くないとのこと、演者さん・ちびっ子たちには大変かもしれませんが、2支部の舞台演舞を1時間弱で鑑賞するのが、初見さんでも十分に楽しめそうです。
以前、私の両親と演技発表大会を鑑賞しましたが、3支部目で飽きていました。
4️⃣八尾への原点回帰
どの地域の伝統芸能でも同じと思いますが、長老にチクチク言われながらも、常に進化していくもので、変わることを恐れる必要はありません。
良くも悪くもコロナも契機となって、新たなおわらが誕生・進化するのでしょう。
八尾のみなさんのもとに、おわらが帰って来ているようにも感じます。