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【ひと言】第3次産業活動指数(7月)| 非製造業向けBtoB企業がポイントか!
7月の第3次産業活動指数が発表されましたので、それについて少し書いてみたいと思います。
第3次産業とは、情報通信、インターネットやソフトウェア関連、金融、不動産、運輸、卸・小売り、飲食、観光などの産業になります - 第1次産業=農業・漁業・林業、第2次産業=製造業で、第3次産業はそれら以外。
第3次産業は日本経済の中で、経済規模や就業者数において約7割を占めますので、日本経済の大きなトレンドを把握するにはとても重要な指標になります。
で、この note のポイントは、
① 非製造業向けにサービスを提供しているBtoB企業は、業績に期待が持てるかもしれない。
② 非製造業で、特に業況が良い業界は、医療、金融、宿泊などになる。
と、いった点です。
では、早速。
まず、7月の第3次産業活動指数から。
指数は、(季節調整値で)102.6。対前月比+1.4%でした(年率換算せず)。
事前の予想が+1.0%でしたので、予想を上回る良い数字でした。
以下は、2013年1月からの第3次産業活動指数の推移(上段)と、2023年1月以降の推移(下段)です。
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コロナ前の2019年の水準には達していませんが、基調は(上下はあるものの)上昇しているといった印象です。
そして、第3次産業の企業を「BtoB」と「BtoC」に区分した数値がありましたので、ご参考までにグラフ化してみました - 上段の2つ=BtoB、下段の2つ=BtoC、になります。
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2023年1月以降の推移で見ると、BtoBの方が「堅調」という感じでしょうか。
もうひとつ興味深い分類があったのでグラフ化してみました - 「製造業に依存しているクライアント企業向け(上段)」と「非製造業に依存しているクライアント企業向け(下段)」の区別です。
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こちらはわかりやすく、「製造業向け」がコロナ後に下落基調なのに対して、「非製造業向け」は上昇基調です。
「どのようなクライアント企業にサービスを提供している第3次産業の企業なのか?」によって、景況感は大きく異なるということだと思います - グラフの通り、非製造業をクライアントに持つ企業が良さそうだ、と。
※ それでも、「製造業向け」の直近は回復局面にあるように見えますので、このあたりに属する企業の直近の業績をチェックしてみる価値はあるかもしれません - ”業績が急回復している”といった企業を発見できるかもしれません。
やや粗っぽいですが、ここまででまとめをすると、①非製造業向けにサービスを提供しているBtoB企業は、業績に期待が持てるかもしれない、②非製造業で、特に業況が良い業界は、医療、金融、宿泊などになる、といったあたりです - 以下、それらの業界の第3次産業指数の推移です。
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そうした視点から上場企業をリサーチしてみると、いい投資アイデアが発見できるかもしれませんね - コツコツ、やってみようと思います。
今日は、こんなところです。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。