見出し画像

アイアンマンバルセロナ2024振り返り(1)

2024年10月6日にスペイン・カレーリャで開催されたトライアスロンのロングレース「Ironman Calella-barcelona」にトライアスロン仲間4名と挑戦しました。おかげさまで、無事完走できただけではなく、かけがえのない思い出と共に帰国の途につくことができました。
今回、「今後参加される方々の参考になれば」と思い、バルセロナ大会あれやこれやを備忘的に文章に残そうと思い、初Noteをしたためました。自分もそうですが、海外レースの日本語の情報はネット上でも圧倒的に少なかったこともありますので。
文量が多くなりますので、レース前、レース及びレース後に分けて連載しようと思います。


輪行してのカレーリャ入り

飛行機

12月にエントリーし、参加するメンバーだけのメッセンジャーを立ち上げて、年が明けてから色々ロジ周りのやり取り、相談を開始し、諸々の手続きを進めていきました。飛行機を確保したのは2月に入ってから。自分自身がスターアライアンスユーザーということで、スタアラ便で行けないかを模索しましたが、色々リサーチしあった結果、判明したのは、

  • JALマイル利用:便が少ない。10月4日発(レース2日前)が最短で、これだとかなり直前の到着になってしまい、スケジュール的に強行的すぎる

  • ANAマイル利用:そもそも利用可能な便がありませんでした・・・。

  • その他:エミレーツが最も安く(15万円ちょい)、また便数も多い上、羽田、成田の両方の空港から出ている

ということで、検討の結果、価格面と利便性からエミレーツ航空を選択し、エミレーツ航空で羽田→ドバイ→バルセロナのルートに決まりました(人生初の中東エアライン)
ただ、プレミアムエコノミーは予約時点で既に空きはなく、羽田→ドバイで11時間50分、1時間半強のトランジョンを経て、ドバイ→バルセロナで7時間半をエコノミーで過ごさざるを得ないことが確定。20時間のフライトはレース前の最初の試練と言ってもいいですね😅

宿泊先

宿については、海外レースに慣れているメンバーの1人がサクサクいろんな物件を紹介してくれて超絶助かりました😭
宿泊先候補としては8箇所くらい上がりましたが、最終的に決めたのは駅近+スイム会場近で、さらに寝室2つとソファーベッド2台の4人分の寝床があるAirbnb物件になりました。参考までにリンク貼っておきます。

いよいよ出国!

今回初めてトライアスロンバイクの空輸輪行すること、また空港への移動が帰宅ラッシュに被り、かなり輪行移動が辛い(他の方々に迷惑がかかる)と思い、レース当日は朝5時起きで、車で羽田空港の国際線ターミナルまで自転車を運ぶことにしました。
輪行バックはこの自転車を運ぶために2021年に購入したEVOCのBike bag Pro。サイズが大きい(300cm)+海外だとソフトケース扱いになってしまうのが難点といえば難点ですが、それ以外は個人的には完璧でした。

また、空港には手荷物一時預かりがあり、1日1,100円で預かってくれます。ちなみに、手荷物の3辺(縦・横・高さ)の長さの合計が300cmを超える場合は2Fの到着ロビーでの預かりとなります。最初3Fの出発ロビーの預かり所に行きましたが、「大きいので2Fに持って行ってください」と言われましたで、ご参考までに。

バイク預託後、一路帰宅し、在宅ワークで1日の仕事を終えた後、荷物を持って改めて公共の交通機関を使って羽田空港へ。わざわざ平日の夜にトラ仲間の有志の方々がお見送りに来ていただいたことに感激しながら、出国手続きを終えました。
ちなみに、エミレーツ航空は預託荷物の重量が30kgを超過すると超過料金が発生するため、バイクケースの重量にドキドキしてましたが、エミレーツの重量メーターが示したのは29.8kg。ギリギリセーフでした😆
(ちなみに、帰国する際の計量でもたまたまですが、29.9kgと奇跡的な数字に)

あと、直前になってポイント不可・カード払いのみでプレミアムエコノミーへのアップグレードの募集がありました。深夜便で、かつ11時間半という長丁場のドバイまでのフライトを考えると、できるだけ良い条件で寝たい、ということで数万円のお金で快適さを買うことにしました(思わぬ追加出費になりましたが、多分普通にプレエコ席を買うより安かったと思います)
もちろん、エミレーツのプレエコは文句なしに快適で良かったです。

エミレーツのプレエコ座席

ドバイまでの機内の過ごし方

とりあえず、離陸後、すぐに寝れて、最初の機内食は自動的にスキップ。まぁ、4時間半くらいしか寝れませんでしたが、集中して寝れたのが良かったです。それからは、持ってきたKindleを読む気がせず、ひたすら日本でダウンロードしてきたNetfixを見倒す。
ちなみに、ドバイまではVIVANTを1から見始めて、10話が終わる前くらいにドバイに着きました。

ようやく着いたドバイを空から

ドバイからバルセロナ

ドバイ空港での乗り継ぎ(Connection)は特に迷うことはありません。電光掲示板を見て、バルセロナ行きの飛行機があるターミナルとコンコースを確認して移動するだけです。

ドバイはハブ空港になっているので、到着後も多くの人が空港内を大移動します
我々も特に迷うことなくすんなり移動できました

ロングフライトのダブルヘッダー2戦目、今度は7時間半のエコノミー席での戦い。席に座っていきなり「そこ、俺の席だろ」と交渉してくるスペイン人の若者に絡まれるも、「チケット見せてみ」「ほら、あなたの席はG席で、通路側のH席は私のチケットになってるぞ」と、なんともないやりとりが続いて事なきを得る。結局、その彼は7時間半のフライトでほとんど寝てたけど。
このフライトでは、サンクチュアリ、ドラフトキング、極悪女王を観て、あっという間にバルセロナ到着。動画見ると時間が過ぎるのが早かったです😌

ガザ紛争の件もあり、ちょっとだけ心配でしたが、全く何の問題もなく飛行

ようやくバルセロナ到着!

空港到着後、特にイミグレ等の諸手続きは問題なく通過、極端な時差ボケもなく、早くバルセロナの街を移動したい気持ちで一杯でしたが、なかなか預けたバイクが出てこない・・・。手荷物受け取り場所にかなりの時間いたような気がします。そんな感じだったので、ようやく出てきた時はホッとしました。
ちなみに、輪行バックにAppleのAirTagを入れておいたので、バイク自体はちゃんとバルセロナに到着していることは確認でき、変にロストバゲージを心配しなくて良かったのは精神安定剤になりました。テクノロジーの進化はすごいですよね😳

大型荷物(Oversized baggage)から愛車がようやく姿を現す

空港からカレーリャまでに移動

スペインでのスマホ使用に関しては、メンバーの勧めもあり、日本にいる時にAiraloのe-SIMを購入してたので、スペイン到着後、スムーズにネット接続できました。通信容量がオーバーしたら追加でデータを買い増せるし、またe-SIMにすると、いちいち物理的にSIMカードを差し替える必要がなく、とても快適でした。

本題に戻ると、バルセロナ空港からカレーリャへは、バルセロナ郊外電車(Rodalies)R1線を利用します。ターミナル駅のサンツ駅から約30マイル(約48km)、所要時間1時間25分の乗車で到着します。車窓からは地中海の美しい景色を楽しむことができます。

オレンジの電車が目印のR1号車

なお、我々の学びとして1点お伝えしておくと、空港からの移動では地下鉄を選択してしまったために、30kgを超える輪行バッグの運搬に苦労しました。我々は極めて重たい輪行バッグを引きながら、バルセロナの地下鉄(一番安いZone1のチケットでOK)を使ってサンツ駅まで向かいましたが、エレベーターが狭くて他の搭乗客の邪魔になったり、そもそもエレベーターがなく、30キロを超える荷物をみんなで抱えて階段を登る不要な肉体労働が発生してしまいました。これは非常に辛かったです😫

なので、帰国時に乗った空港行きのバスが快適だったことを踏まえると、恐らくベストの方法は、バルセロナからかなりの頻度で出ているシャトルバスに乗って、終点のカタルーニャ広場まで向かい、そこの最寄駅の「Passeig de Gràcia」でR1の電車に乗るが最も効率的かつ省エネではないかと思います。ご参考までに。

この路線図の水色の「R1」の電車乗れば大丈夫

ちなみに、輪行バッグは電車内に持ち込むでかなり邪魔で、他の乗客に迷惑かけまくりでした。ただ、世界中からアスリートが集まる大きなレースということもあり、何となく地元の皆さんの理解があるように感じました。また、我々以外にも、国籍を問わず、輪行トライアスリートを多く観ました。

ほんと、通路塞いでごめんなさい、って感じでした🙇‍♂️

そんなこんなで、ようやく目的地のカレーリャ駅に現地木曜日夕方に到着。R1の電車はずーっと海岸線沿いを走るので、外の景色を見ていても全然飽きませんでした。
そして、徒歩で宿泊先へ向かい、大きなトラブルもなく現地入り完了、となりました。

カレーリャの街は日本でいう「熱海みたいな場所」という噂通りの街でした

レースまでの過ごし方

現地2日目の金曜日は、宿から数分のところにあるオシャレなカフェで朝食をいただいた後、各自自転車の組み立て、そして、10時アスリート・レジストレーション(出場選手登録)に向かいました。

バイク組み立て後、室内にバイク保管。かなり便利な宿でした。

このレースの場合、登録の完了順にBiB Numberが決まる仕組みで、ちょうど我々は1,400番台前後になりました。レジスト完了後はIronman Expoに行ってお買い物を満喫。やっぱり海外レースはアイテムが多かったです(それでも去年の大会よりは品数少なかったらしいですが)。

午後は現地13時からの競技説明会に参加。当然(?!)ですが、海外レースで日本人出場選手も多くないので、説明会は英語とスペイン語、カタルーニャ語の3枠しかありません。スペイン語とカタルーニャ語は全くわかりませんので、英語の説明会(English Briefing)に参加しました。

空調がなく暑かったですが、説明自体はウィットに富んで大変面白かったです😁

なお、説明会の内容に興味があれば(そんな人はいないかと思いますが。笑)、こちらに全文訳のリンク置いておきますので、ご覧ください。

一通りやることを終えた金曜日の夕方は、レースの10周年を記念して行われることになっていたFlag Paradeに参加。出場選手が1名でもいる国の方の国旗が全て置かれており、我々は日本代表として、世界に誇る我らが国旗「日の丸」を掲げてパレードに参加しました。

合計で91カ国からアスリートが参加した大会。ただ、20本くらい国旗は余ってました
国旗を掲げる筆者(笑)
パレードしたすべての国旗が最後に集まるラストはかなり感動的でした
この狼?みたいなものが前に出て、みんなでお祝い🎉

そんなこんなで金曜日もあっという間に終了した感じでした。

翌日土曜日は少しレース前日ということで緊張感が出てきましたが、それでも特に気負いすぎることなく、ワイワイ過ごす。
朝はスイム会場に向かって、少しだけ試泳。青い空に濃いブルーの海はなんともリゾート感満載でしたが、波が大きくビビる。そして、泳いでみても、ヘッドアップしても波しか見えない状況に若干不安を感じましたが、一方でノーウエットでも楽に泳げたので、ちょっとした安心感を得たのも事実。
『まぁ何とかなるでしょ』と、個人的に収穫ありの試泳を終えました。

ハワイには負けますが、自身その次にランクインするくらいのスイム環境でした。

試泳後はバイクの試走。バイクコースが海岸線を走るコースで基本フラットと聞いていましたが、そのバイクコースを仲間と気持ちよく走る。「バイクは楽しそうだね!」とみんなでポジティブな印象だけ持って試走終了。

今回は4人中3人が黄色とピンクのShiv Disk、という何ともレアな集団になりました😊

土曜日の最後のタスクはバイクチェックイン。14時から19時までに自転車を持ち込む必要があり、我々は17時くらいに持って行きました。ここでもバイクチェックインの会場まで宿泊先から5分ほど。ほんとに宿の場所はパーフェクトでした👌
我々が行った時には既に大勢のバイクが格納済みで、高級バイクが所狭しと並ぶ光景はいつ見ても圧巻でした。

このバイク全部を合わせると、総額でいくらくらいするんだろう。。。
T1(赤:バイク用)とT2(青:ラン用)の両方のバックをセットする運用でした

そんなこんなで出国からレース前日までを簡単にお伝えしました。なるべく早めに(レースの記憶がなくなる前に!)レース日以降のまとめ記事も執筆したいと思います。
長文・乱文になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!