最強のストレス制御方法とは?
こんにちは、1/8192です。
インターネットの普及で情報過多となっている現代社会では、私たちは選択の洪水の中にいるようなものです。
知らず知らずに「チューザー(選ぶ人)」ではなく、「ピッカー(つままされる人)」になっている人間が大多数ではないでしょうか。
※チューザーとピッカーについては以前記述しました。
そこに問題の重要な部分があります。
自分が何を望んでいるかを決定してから、それを達成するということをしていないということです。
ものごとを目の前に差し出され、肩をすくめて「そうだね、まあまあかな」と言うの繰り返し。基本的に人に言われたことをやっているのです。
ものごとが起きてから反応する「受け身」でいることは、真に望んでいるものを手に入れるチャンスを逸するばかりでなく、真の幸福を得る機会まで減らす結果を招くことになります。
私たちは往々にして楽なものを選んでしまい、自分を本当に幸せにしてくれるものを選ばない、怠惰な生き物なのかもしれません。
こんな調査結果があります。
心理学者のミハイ・チクセントミハイによると、10代の若者がテレビを見ているとき、本当に楽しいと感じたのは、視聴していた時間の13%だけでした。趣味に興じているときには34%、スポーツをしているときには44%が本当に満足している時間でした。それでは、10代の若者が最も頻繁に選んでいるのはどの時間でしょうか?彼らは他の娯楽の約4倍もの時間を、テレビに費やしていたのです。計画がなければ、私たちは本当に満足感が得られるものではなく、受け身で楽なものを選択してしまういい例です。
心理学医者のロバート・エプステインが、30カ国の3000人を対象に調査したところ、ストレスを減少させる最も効果的な方法は、計画をたてることだと結論づけました。前もってどんな障害があるのかを予想し、克服方法を考えておくと、状況をコントロールできていると感じることができます。これこそが、ものごとを成し遂げるための秘訣になります。
「コントロール感」は、私たちのやる気を高めてくれます。
自分で状況を変えられると思うと、熱心にものごとにも取り組みます。
ハンドルをしっかり握っていれば、ものごとはそれほど怖くないのです。
更に面白いのは、実際に状況をコントロールできていなくても、こうした変化が起こるということです。
つまり肝心なのは、コントロールできていると「感じる」ことなのです。
コントロール感の重要性は、神経科学の領域にまで行き着きます。ごく簡単に言えば、ストレスを感じるとき、人間は理路整然と考えられないのです。ストレス下では、理性的思考をつかさどる前頭前皮質がお手上げ状態になるのです。かわりに手綱を握るのは、本能をつかさどる辺緑系の爬虫類脳です。
前頭葉前部の機能不全が起きるのは、私たちがコントロール感を失ったときだけです。私たちが状況を制御できているか否かを決定するのは、他でもない前頭前皮質なのです。つまり、コントロール感がたとえ幻想でも、私たちの認知機能は正常に保つことができるのです。
最後に、日常的なコントロールの重要性についてより理解するために、アメリカの企業家を対象にした調査結果も紹介したいと思います。
2000人近くの小企業事業主を対象にした調査では、彼らの50%以上が週に40時間以上働いていることがわかりました。仕事の内容も決して楽なものではありません。41%は、経営者になってストレスが減ったと答え、32%はストレスが増えたと答えました。ところが、じつに79%もの人が小企業の経営者になったことに満足し、70%は自身のライフスタイルに喜びを感じていると答えました。雇用者と比べると、労働時間もストレスも変わらないのですが、事業者ははるかに満足度が高いことがわかります。
いったいなぜか?事業を始めた理由として、彼らは「誰にも雇われたくなかったから」「自分で決定を下したかったから」「自分の好きなようにやりたかったから」と回答しています。要するに、自分でコントロールすることが望みだったのです。だから労働時間やストレス変化がなくても、幸福感が高かまったのです。
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