大学生の学外文化祭!キャンコレって知ってる?
はじめに
こんにちは。坂口奈那絵です。みなさんはキャンパスコレクション(以下キャンコレ)をご存知ですか?キャンコレとは学生主体のファッションショー&パフォーマンスのエンターテインメントショーです。一般の大学生がモデルやパフォーマーとして出演し、そこから「未来の可能性を見つける・広げる」イベントにもなっています。先日、8月18日にキャンパスコレクション2020in福岡がZepp福岡で行われました。キャンコレの詳細はこちら↓
実は私もキャンコレにスタッフとして関わりました。このコロナの中、イベントを作り上げることに難しさを感じていましたが、無事イベントを成功することができました。
今回はキャンコレ福岡で代表補佐を務めていた村本匠さんにインタビューさせて頂きました。withコロナでイベントを行う中での苦悩を語りました。是非最後までご一読ください!
インタビュー
-たくみさんこんにちは。では初めに自己紹介をお願いします。
たくみさん「はい。キャンパスコレクション福岡2020の代表補佐をしている村本匠(むらもとたくみ)です。九州大学の3年生です。」
写真左:たくみさん
-代表補佐とはどんなことをしているのですか?具体的に教えてください。
たくみさん「自分がしているのは人事で、スタッフが悩んでいることはないか、どんなことを考えているのかを聞いてあげたり、スタッフの満足度を上げていく仕事をしています。あとは代表のサポートをしている感じです。」
-なるほど。ありがとうございます!今回のキャンコレはほぼオンラインで進めて、週一回のミーティングもオンラインでしたよね。オンラインで難しいと感じたことはありますか?
たくみさん「やっぱりその場に居ないからなかなか相手の反応が分かりづらいところかな。60人くらいスタッフおる中で画面オンにしてもらってもパソコンで一度に全員写るわけじゃないから全員の顔見ることはできんからね。」
オンラインミーティングの様子。キャンコレの頭文字のCを手で作ってみんなでパシャ📷
-そうですよね。音もミュートにしていたらみんなからの反応が聞こえなくて寂しいですよね。(笑)
たくみさん「そうそう。結局ミーティングしててもみんなに後から話してたら一個も聞いてなかった人とかいっぱいおるから。オンラインやったらさ、聞いてないと思ったら直接その人のところに行って話せるやん。けどオンラインやったらそれが出来んからね。」
-はい。みんながどれくらい理解しているかとかの把握も難しいですね。
たくみさん「うん。オンラインはまじむずかったと思う。4、5人とかのミーティングだったら余裕やけど俺から全体に向けてとかだと60人くらいおるからめっちゃむずかった。」
-確かに。人数が多いほど難しいですね。
たくみさん「だからこそ情報伝わってないとかそういうのが全然あったりするし。でもいい経験になったしありがたかったかなーと思うね。」
-はい。私もいい経験になりました。途中でオフラインミーティングも挟んだけど結局ほとんどオンラインミーティングでしたよね?
たくみさん「そうやね。1回目はオフラインであとはオンラインやったから。まぁ途中でオフライン挟んだからまだ良かったけど。」
-確かにそうですね。
たくみさん「今となってはオンラインミーティングでもラフに話せるけどさ、それもオンライン挟んだからっていうのもあるね。オフライン挟んだから耐えたっていうのはあるね。(笑)」
-はい。(笑)同感です。全部オンラインだとまた違いましたよね?
たくみさん「うん。全然違ったと思う。当日に初めて会うってのも違う。(笑)」
-ですね。(笑)コロナで大変だったことといえば、辞退者が今回かなりいましたよね?スタッフも演者さんも。
たくみさん「多かったねー。」
-この状況でしたから辞退するのもやむを得ないといえばそうですけど、難しいですね。
たくみさん「正直、コロナに関しては人それぞれ考え方違うからなぁ。辞めるのは悲しいことやけど、俺的には仕方ないとは思ってたから。止めるんやけどね。上からになってしまうけど、スタッフをやる責任もあるけど自分を守る責任もあるからさ。」
-確かに。同じスタッフ同士でも価値観の違いは日々感じることが多かったです。
たくみさん「うん。でも相談をしてきたスタッフには続けるにしても辞めるにしても無理矢理にでも自分の意見を持って欲しかったね。だからキャンコレを続けてほしいとか熱意を伝えるというよりかはその子達がなんでキャンコレをやってるのかをメインにしとったね。」
-なるほど。
たくみさん「結局辞めたいっていう意見を持って発言できたから、それをまず尊重せなあかんし、だってなかなかの決断やからね。ちゃんと考えて自分で最終的に答えを決めた方がいいよとは伝えてたね。だからどちらかというとアドバイスをずっとやっとったね。」
-そうなんですね。今回は去年と違ってwithコロナでのイベントだったので人事にしても去年とはまた違う悩みというか相談が多かったと思います。
たくみさん「うん。俺の気持ちとしてはスタッフと同じで、前半はこの時期にイベントをやるべきじゃないって思ってたしね。」
ーそうだったんですね。この時期にこういったイベントをやる団体は他にいませんでしたよね。
たくみさん「うん。でも俺はイベントを成功せないかんポジションでもあり、スタッフの意見を聞かないかんし、両方の意見を聞くポジションやったんよね。だから今考えたら二重スパイみたいな感じ(笑)どちらの意見も分かるし、苦悩と葛藤の日々でしたね。」
ーはい。本当に大変だったと思います。この時期にイベントを行って何か学ぶことはありましたか?
たくみさん「結果論になるけどイベント自体はできてしまったやん。それで気付いたことやけどオンライン配信って決まった時、オンラインで3000円の価値はないってみんな言ってたけど、価値がないって言い切ってしまうってことは自分がやってきたことを否定することと同じやんって思って。」
-確かにそうかもしれません。
たくみさん「せっかくみんな頑張って作ってるのに価値がないと思ってしまうのは違うかなって。価値を決めるのは作ってる俺らなんよね。だから価値がないって言い切ってしまったら自分の今までやってきたことを否定してるのと同じやしそこで終わりなんですよ。でもそこでみんなが最初からこういうことに気付けてたらもっと違うものが作れたかなとも思うね。」
-確かにそうですね。他にオンラインで難しいと思ったことはありますか?
たくみさん「うーん、そうやね。相手のことを考えてたつもりでも考えれてなかったこともあったね。オンラインでは。やっぱ見えんから。」
-なるほど。オンラインってやっぱり難しいですね。
たくみさん「あとは情報問題ですね。それは今回大きかったと思う。やっぱり難しい。」
-オフラインだったらできていたこともオンラインだったから難しかったってことですか?
たくみさん「うん。今回は情報量が多すぎて。仕方ないけどLINEの文面でバーって出てくる量が多すぎた。オフラインやったら確認とかその場で質問出来たりするけどオンラインやったら出来んからな。でももっともっと工夫すれば良かったなって、反省点として思いますね。」
-なるほど。そういった点もオンラインの難しいの難しいところですね。福岡は特にオフラインで開催する初めての都市だったから尚更手探り状態でしたから。
たくみちゃん「そうやね。まじでむずかった。でも本当に俺らよくやったと思うよ。(笑)すごい。」
-ですね。周りの目ももちろん気になってだけどよくやりきりましたよ。たくみさんも親や友人から心配などはされましたか?
たくみさん「心配されましたね。友達にも親にも。本当にやるの?って。コロナのこの状況で声を大にしてやるとも言えんしね。」
ー分かります。でもそれで辞めようとは思いませんでしたね。
たくみさん「スタッフでも親から心配されるからって言う子もおったけど、最終的に意思決定をするのは自分でして欲しかったね。周りの意見に流されないってことをよく伝えてた。」
-はい。確かに周りにも親とか周りの人の意見もあって辞めようと思う子は沢山いました。でも辞めなかったってことは結局自分の意思で残ってるってことじゃないですか。だからある意味ここまで残って一緒にキャンコレ作り上げたメンバーって貴重だと思います。
たくみさん「確かに。正直すごくいい存在。このメンバーは。こんな状況やから話せることがめっちゃ多いから。きっと本来コロナなかったらこんなこと体験してないし。」
-そうですよね。このメンバーでよくやったなと思います。
たくみさん「コロナはトータル的にみたらキツかったけど部分でみたらコロナのおかげな部分もあったりするから。コロナで助けられてる部分もあるんよね。コロナのおかげでみんなが色々言い合える環境ができたりとかね。」
-確かにそうですね。大変だったからこそ本番終えたことに去年とはまた違う達成感があったと思います。
たくみさん「あとは、いつもみんなにはゴールを目指そうって言うけど、今回はコロナで本番の形すらはっきりと見えないままゴールに向かうっていうのがむずかった。」
-はい。分からないけど進むしかないみたいな。この中でイベントをやるって日本でもキャンコレ福岡がはじめてなんじゃないかと思います。
たくみさん「そう。良くも悪くもね。でもこれはめっちゃいい経験になったと思う。今回は圧倒的に初めてなことが多すぎてめっちゃ苦しんでるけど。大変だったからこそ自分自身も成長したと思う。」
-どんな時に成長したと感じましたか?
たくみさん「友達と会った時かな。コロナの期間(キャンコレ福岡は3月下旬から始動し8月中旬で終了)がちょうどキャンコレの期間で友達とかあんまり会えんかったんやけど、久々に会った時なんか違う感じがした。それは友達が変わったんじゃなくて多分自分自身が成長して違う観点から見れるようになったってことだと思う。」
-なるほど。コロナの期間をマイナスに捉えるんじゃなくてこの期間だからこそやれることをやって成長した期間になりましたよね。私も有意義な時間だったと感じます。普通家にいて暇だと思う時間をキャンコレに当てれましたからむしろめちゃくちゃ忙しかったです。(笑)
たくみさん「めっちゃ忙しかったね。(笑)暇な日でもキャンコレのことは頭にずっとあったから。完全に忘れてるとかはないね。これってすごいことよね。」
-はい。それだけ自分の中でキャンコレの存在が大きかったんだと思います。ウィズコロナだからこそここまで考えてたのもありますよね。
たくみさん「うん。今回は本当に何が正解かも分からんかったし。」
-振り返って考えてみたらあの時はこれが正解だったってのは分かるけど本当にその時は分からないですよね。
たくみさん「うん。分からん。だからやってみるしかないってのが大きいよね。それこそ最初とか何すればいいか分からんかったからスタッフ全員と一対一で喋ったもん。出来ることを頑張ろうと思ってやってましたね。」
-私も最初入った時にたくみさんとお話ししたの覚えてます。このコロナの状況は特にやってみないと分からないことが多かったから行動することが大事でしたよね。
たくみさん「うん。どうせ完璧にできんから。それはネガティブな考えじゃなくて、完璧に出来る人は少ないからさ、100%は目指さないかんけどその100%を目指すばっかりに色々見失うよりかは泥臭く突き進む方がいいと思ってるから。最初から100%やろうとするより失敗してもいいから行動するしかない。それを繰り返してるうちに100%に近づくからさ。」
ーそうですね。そうやって考えて実際に行動することって簡単にできないから尊敬します。
たくみさん「悩んでも動いとかないと。止まってる状態で考えるだけで解決できる人とかあんまおらんから泥臭くいった方がいいなって。結果とか正解なんて最後にしか分からんからね。」
-確かにそうですね。その姿勢がスタッフが不安な気持ちの中でも見本になったと思います。
たくみさん「あとは、あえて表であんまりワーワー言ったりガリガリ仕事したりはせんようにしたね。そもそもワーワー言うの苦手やから。みんなに多分こいつなんも考えてないポンコツやと思われてると思うけどまぁそれはそれでいいんよね。立場は人事やけど俺はみんなを下から支えたいと思ってたから。」
ーなるほど。でもたくみさんと関わりやすいので私たちスタッフからしたら嬉しいです。
たくみさん「まぁあえて適当な話しかせんかったってのはあるね。隠したかったからね。実はこう見えて結構戦略考えてるから。(笑)」
ーそうだったんですね。(笑)私もそれは気づきませんでした。でもさすがとしか言いようがないです。
おわりに
いかがだったでしょうか。今回はキャンコレ福岡の代表補佐のたくみさんへのインタビューでした。普段は苦労を口に出さないたくみさんから貴重なお話が聞けて良かったです。
そしてなんと来年のキャンコレ福岡の開催が決定しました!私自身もキャンコレに関わり多くの学びと出会いがありました。スタッフ&モデル募集も行われるので興味のある方はぜひチェックしてくださいね。
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Written by NANAE
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