雨の日の停滞
昨日の午後からの雨は降り止まず明日も雨の予想だ
ネパールの雨季はまだ終わってはいないようだ
急峻な山岳地の多い土地柄なのであちらこちらで道路が崩落していたり崖崩れを見たりしてきた
きょうはロッジの部屋のベッドで音楽🎵を聴きながらnoteを書いている
旅先でそんな日があっても良い
2日間、かなりの距離を歩いたのだから
ドゥムレからバスに乗ってベシサハールの町に到着したのは午後1時頃だった
この町で早めに宿を取ってもよかったのだが私は歩き始めることにした
結構大きな町でとても活気があった
商店街を真っ直ぐに進むとたくさんのジープが並んで停車していた
近年は道路が更に奥地まで通じたので大部分のトレッカーはジープに乗って更に奥地のチャメの町まで行ってそこからトレッキングを始めるのが主流のようだ
歩く場合は少なくともさらに4日は必要だ
私はその4日間の道のりにこそ得られる魅力があるのではないかと思ったのだ
バスを降りてからさてどこに向かって歩けばトレッキングルートに行けるのか皆目検討がつかなかった
とにかくバスの車掌の指差す方向に歩き始めたのだった
これからは自分が自分のガイドなのだからと覚悟を決める
町外れから右にカーブを下ると吊り橋が見えた
渡り終えた先の山の斜面に道が延びていた
そこをしばらく登って左に曲がると視界が開けた
木にペイントの印があった
どうやらこれがトレッキングルートの印のようだ
よかった そんな調子で歩き始める
田圃道を通り過ぎてまた山道に入り下りきったところで先ほど吊り橋の手前で渡った道路と合流した
この道路以外に道はなさそうなのでとぼとぼとしばらく歩き続けた
すれ違った子供達とナマステーと挨拶を交わす
どこからきたの?と人懐っこい
道の右側に商店があった
喉も乾いたことだしとファンタを買い求めた
飲みながら再び歩き出した
ふと振り返ると店の横から細い道が延びていた
戻って近くにいた人に聞いてみるとその道がトレッキングルートの始まりであった
そんな具合に私のトレッキングは始まった