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ヤクのいる風景
ティリチョ湖往復の翌日私はシリカルカからヤクカルカに向かった
山腹を左に巻いて緩やかな山道を登っていった
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登山道はどこもそうなのだが馬や山羊それにヤクの糞がとても多い
どんなに疲れていても決して足元に注意を怠ってはいけない
道というものは当然の事だが人間だけのものではないのだ
そんな単純なことをアンナプルナに来て改めて再認識した毎日だった
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見晴らしの良い所に出た
たくさんのヤクの群れが気持ち良さそうに暖かな午前の陽射しを浴びていた
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通り道を塞ぐような格好でしっかりとヤクは座り込んでいた
恐る恐る側を通してもらったが意外とおとなしく可愛い動物だと感じた
この辺り標高は4000mに近いので彼らにとってはちょうど住みやすい環境なのだろうか
これから向かうヤクカルカで4030m
ヤクカルカのヤクはきっとヤクのヤクだろうと思う
説明が稚拙ですがご容赦下さい
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その日は結局更に進んだレダーという所で宿を取った 4200mである
さすがに朝晩はぐっと冷えてきた
翌朝起きて外に出ると眼下にヤクの群れ
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いよいよ低木類ばかりの景色になってきた
その日はトロンハイキャンプ(4800m)まで進んだのだが空気もかなり薄く足取りもさらに重くなった
家畜としてのヤクがいるから米もソバも育たない高山で人間も生きていける
動物ってとても大切なパートナーなのだなと目で見て実感した一日だった