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千尋の滝見物 デポした荷物の場所を忘れる
さて屋久島旅最大の目的宮之浦岳縦走の日だ
出発の朝、宿の玄関で私のきょうの予定など主人と話している中で
『午後のバスで淀川登山口に行くのならまだ時間があるから千尋の滝に行ったら』
『近くだから』
そのアドバイスに従って登山道具を詰め込んだザックを背負ったまま歩き始めた
自転車は3日後に帰ってきてもう一泊するまで宿で預かってもらう事になっていた
だんだん汗ばんできた
近いとはいえ坂道なのだ
荷を下ろしペットボトルの水だけを持って登ることにした
ザックは近くの草むらの陰に隠して再び歩き出した
身が軽くなると足取りも速い
最初からこうすればよかった
20分程で広い駐車場に出た
案内に従って展望台に向かった
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樹海の向こうの大海原が朝の光を浴びて眩しい
振り向くと大岸壁の奥になかなか立派な滝が見えた
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ちょっと遠くて滝自体は小さく見えるが水量は相当多い
西部林道南端で見た大川の滝(おおこのたき)もそうだったが屋久島の滝は雄大で迫力がある
見るものは見たので写真を一通り撮って下山道を急いだ
確かこの辺りにデポしたはずなのにちょっと違う
通り過ぎてしまったと思い引き返した
見当たらない
焦って来た
落ち着いて地図を見る
枝道に下って間違えてしまったようだ
もう一方の道を下りようやく記憶にある場所にたどり着いた
この時は本当にホッとした
もしザックを見つける事が出来ずに時間だけが過ぎて行くことになれは最悪
登山計画自体がフイになるとまで考えた
今になって思い返せば笑い話に過ぎないが
確実に戻る分岐点にデポするべきだった
それが反省点だ
無事回収してバス停のある道路まで帰ることができた
そして最初に訪問予定だった屋久島有用植物リサーチパークに向かった
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園内は熱帯植物達が生き生きと成長していた
それよりも実のところここに来た一番の目的は海に直接落ちる滝、トローキの滝見物なのだった
その展望所がこのリサーチパークの一角にあるのだ
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屋久島では山の名前や滝の名前が面白くて可愛い
エントランスの建物に戻ったらニ種類のフルーツとアロエを頂いた
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真ん中は食べかけのアロエの刺身
味は微妙だったがこんなちょっとしたもてなしの心遣いが嬉しい
リサーチパークを出て道路の向かいのバス停に着いてから帽子を忘れた事に気がついてまた引き返した
一度あることは二度ある
そんな一日の始まりであった