あなたのあなたはわたしです。
ピック病のお年寄りのドライブ担当は大変だ。アイスクリーム投げられたり座席を蹴られたり。はいこんちょでは看護スタッフもドライブリレーに加わってくれる。激怒婆様がしばらくすると穏やかになってる。どうやったの?と看護師に尋ねたら隣りの席のピック爺様がお菓子くれて食べ始めたら落ち着いたとのこと。なるほど。私があげても怒るなら三者関係にして爺様がお菓子を渡せばいいのか。もう一つの二者性を作ることで自分を助ける。二者性とは共に食べ、遊び、暮らし、生きる。共生は喧嘩抜きでは語れない。だって個性と個性が混ざるのだから違いながらまとまるには衝突は必然。都度アドリブで折り合いをつけていく。わっと湧き出る複数の二者性が絡み合う場。その場は固定してあるものではなく、現れたり消えたり移動したりして点々としている。イライラの原因は、お腹すいてるかトイレ行きたいか、誰かの母性に触れたいか。問題行動としての表現方法に付き合う。
私死にたいの。
マジっすか。
本気よ。
了解です。お昼どうする?
食べるに決まってるじゃない。お前はバカか。
すみません。
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