やはり元々、そういう「運」~寸評・植田まさし~
手塚治虫と美空ひばりは、誰もが認める天才。超天才である。
三島由紀夫や長谷川町子も、一寸違うかもしれないけど、天才だ。
植田まさしも、また然り。
少し前に、ファンで良かったと思えると「コボちゃん」新刊に寄せて記したが、「運」。手塚たちに共通する「運」。「強運」を、植田さんもしっかり持っておられる。
大学は出たけれど、就職せずに、お兄様のお仕事を手伝ったりしていた。
ある日何となく、新聞に4コマ漫画を描いたら、ご家族が「巧いね。持ち込んだら?」
言葉に従い某漫画出版社に持ち込んだら、2週間後にデビューが決定。
以後50年。
常に売れ、トップを走られている。
「(4コマ漫画の)巨匠」同業者から呼ばれるようになった。
しかも、特に漫画に接して育っていない。「たまに床屋にゆく時、読む程度」。スポーツ少年であった。
桑田佳祐や、中島みゆき、松任谷由実にも共通するだろうが、「常に売れている天才」には「強運」。生まれながらの導き、運が宿るのだ。
芸能界なら、タモリにビートたけし、所ジョージ当たりの面々。
選ばれ者、とでもいうべきか。
「努力に勝る才能はない」だの「努力が全てだ」だの「努力は裏切らない」だの。やたら「努力」だけが何の分野にも求められ、持ち上げられている。
けど、それ以上というか、それ以前に「運」「強運」。
「元々」がなければならないのではなかろうか?
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