補足「朝ちゃんに、、」の短歌

  少し前、「朝ちゃんに」で始まる歌(短歌)を掲載した。

 「朝チャンネル」の略でもなければ、「あさりちゃん」室山まゆみの漫画で、主人公・浜野あさりの自称でもない。「朝ちゃん」知る人ぞ知る、舞台である。「新・オバケのQ太郎」のQ太郎ボイスや、「忍者ハットリ君」のハットリ君ボイスで有名な、堀絢子(ほりじゅんこ)さんが毎年、やられておられる、舞台作品だ。

 堀さんの一人芝居。戦争と広島、原爆をテーマとした息の長い作品である。朝ちゃんになり切る為に、数年前から頭髪をおかっぱにされている、熱の入れようだ。幼少時に他界されたお父様の背景が、色混くもあろう。堀さんに記憶はないが、お母様(医者だったお父様の跡継ぎにしようと、堀さんにかなりの期待をかけていた)が色々話され、何となくでも人となりを想像したという。勿論、堀さん自身の思いも深い。

 「風化させるな」大事ではある。けど、悲しいかな、確実に過去。それらは確実に過去のものとなる。特に高度経済成長期と呼ばれた頃は、タブー。折角ここまで来たのに、ああいう頃を思い出すなんてとんでもない、イケイケの波に乗ればいいんだ。「追いつけ、追い越せアメリカ」とばかりの雰囲気が漂っていたのではあるまいか。

 あれから△△年。やっと落ち着きましたなぁ。しょっ中、意識する訳ではないけど、時に記録フィルムを見る。「ガラスのうさぎ」(高田敏子作)や、手塚治虫が描いた作品を読む。「紙の砦」と題された作品集にある。このようにして我々は、その諸々を知る。知識として蓄えるのだ。集団芝居(?)でならあるけども、「朝ちゃん」。一人芝居は余りなかろう。反戦→1000の半分、500回の上演を目指されている。堀さんのユーモアだ。

 岸田今日子ボイスの「ムーミン」に出て来た「ミー」。「お別れするのが、辛かったキャラクター」堀さんが仰っている。余談だが昔、わたしは似てると言われていた。正確じゃなくて、目鼻立ち。系統を見たらしい。

 


 

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