手塚及び手塚作品の魅力

もはや「神」。
お嬢・美空ひばりと同じく、わたしが大好き。
好きを通り越して崇拝。信仰している漫画の神様・手塚治虫。
少し前、「信仰の証」としていた血液型。
B型を「やはり」と誇りに思っていたけども、A型でしたのね、手塚は。
が、これぐらいで崇拝を止めるわたくしではございませんので、悪しからず。安心してください(?)。

手度作品のどこがいいのか?
何であんなに魅了するのか?魅かれるか?
デビュー作「マァチャンの日記帖」から一貫して言えるが、「善だらけでも、悪だらけでもない人間」。人間を「立体的」に描いているからだ。
どんなヒーロー、アトムみたいな登場人物にすら、ちゃんと「悩み」を持たせ、「解決」というか、「どうにかなる処方箋」を与えている。
げちょんげちょんの悪の一味、そのトップにすら、時に意外な優しさや行動、表情、苦悩や悩みを与えている。

「漫画家になる前から、勧善懲悪だらけのストーリー漫画に不満を持っていた」
だからその不満をプロの漫画家になると同時に、ぶっつけたのである。

勧善懲悪。
昔話の中なら、いい。時代劇ならスカッとする。
けど、実際の人間はもっと複雑で、矛盾していて、癖(へき)があり、様々な中で暮らしている。
それをちゃんと見据え、見抜く力と、描く力が、手塚には備わっていた。
作品とは別に、手塚治虫個人を見ても、様々な矛盾や複雑な感情。
一寸理解しがたい面が目立った。手塚自身も認めている。

だから我々も魅かれる。
他界してから既に40年近くなる。
が、トキワ荘の伝説と共に、永遠に語り継がれるだろう。

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