ハガキでお手紙~なかむら、初めて物語~
記憶の限り初めて手紙を書いたのは、幼稚園時代。
当時、通園してた幼稚園に「お手紙ごっこ」があり、色紙に何かを書いたようだが、良く憶えていない。
余りに記憶が薄いので2番目。小学生の頃を綴ろう。
引っ越した先から、友達のお姉さんに「あそびにきてね」。
ハガキで鉛筆、縦書きである。その他諸々5,6行。だらだらとどうでもいい事を書きまくり、下部の中央。
ハガキ3分の1ぐらいに、ヘンなイラストを追加。雷型の吹き出しまでつけ、「○○がこないと、さみしい!!」
台詞迄を言わせていた。
「こんなの書いたよ」
母に見せると「上手じゃない」。言われ鼻孔拡大・上機嫌の巻き。
「出しといてあげるね」
「明日がいいな、早い方がいい。早く届くから」
届いたわたしからからの手紙。
ハガキのお手紙をお姉さんが手に取り、読む所を想像し、ムフフとなる。
2、3日後。
ふと見ると、母が誰かに電話している。察する所、何と相手はお姉さん。遊びに来るよう、誘っているのだ。
「じゃあね」
ひと通りが終わり、受話器を置いた母に早速、わたしは聞いてみた。
あの手紙、ハガキの手紙はどうなったのだろう?
「えっ?手紙は?手紙、出してくれるって言ったじゃない!」
「あ~っ。アレね。出しても良かったんだけど、電話の方が早いから」
がぁ~ん!!!!
大人って信じられないと思った、何回目かでもある。
<了>