Nabeno-Ism ナベノ‐ブラックカレーを食べて
現在、娘は10歳なのですが、小学4年から5年生になると全く別人かと思うほどに急成長してくれております。
私の身体の状態を気遣って、いつも声掛けをしてくれたり、自分でできることを努めてしてくれています。
心肺停止を見せてしまったが故なのかもしれませんが(それは相当に罪深いことなのですが)、
娘の優しさのおかげでしょうか、今季のトマトは今までで最も良い出来になりました。
重労働は厳に慎まなければならない身体なのですが、
皮肉にも3月、4月は「これは本当に良くないかも」と不安になるほどに過激に働くこととなってしまいました。
始終無理をしっぱなしの時には、心臓のステント(ステンレス製の管)のあたりが何故かチクチクするので、なおさら怖くなりました。
5月に一度トマトの収穫量が下がるのですが、その隙間の時期には、どうしても美味しいものが食べたくなってしまいます。
たまたま運が良かったのですが、ちょうどその頃に、東京浅草駒形のレストラン『Nabeno-Ism』のオンラインショッピング( https://nabeno-ism.shop-pro.jp/ )で、
「ナベノ‐ブラックカレー【ビーフ】」というレトルトカレーが新発売されていました。
それは、ナベノ‐イズムのオンラインショッピングで時折出現しては、あっという間に完売する人気のカレーシリーズの
第7弾「ナベノブラックカレー episode 7」をレトルトで再現した商品とのことでした。
運良く発売開始直後の初回版を注文できたとともに、その時偶然に出品されていた「出雲鹿の脛肉とロース ビーツのマルブレ」も入手できました。
滅多に手に入らない商品もあったことから、「これは味に厳しい実家の母とともに食べてみよう」ということで隣県の母とともに食べてみることにしました。
保護司を任されて10年になる母は、年間を通して複数人の更生を掛け持ちするやり手の人物で、先日も岡山市長から表彰を受けていたので、そのお祝いも兼ねてお取り寄せしました。
他人の更生に、完全なボランティアを動員する国家の制度もどうかと思うのですが、
消費するエネルギーが凄まじいこともあり、やはり美味しいものが必要だと思った次第です。
さてさて、まずは晩に「出雲鹿の脛肉とロース ビーツのマルブレ」を共に頂きました。
やはり言葉では表現できない美味しさです。
鹿肉は他種の肉とは違う旨味が噛めば噛むほど口の中で広がり、
エスドラゴンというキク科ヨモギ属の香辛料が味わったことのない独特の風味を持たせています。
これはワインとの組み合わせが必須なのだろうと思い、酒類提供自粛のコロナ禍での、多くのシェフの口惜しさを察してしまいます。
「ウーム、これは美味しい」と味に厳しい母をうならせた逸品でした。
もう一品注文していたのは、「プロヴァンス風 煮込みハンバーグ」
これは実に様々な味わいでパンチの効いた煮込みハンバーグでした。空腹時にはたまらないでしょう。
減塩生活の私には少量しか食べることがかなわない、名残惜しい品です。
そして、ナベノ‐ブラックカレーは朝食に。
朝からカレー?と突っ込まれるかもしれませんが、朝のカレーは最高です。
紹介文には、
「ご飯に絡みやすくした絶妙な濃度のルーにイカ墨と黒くキャラメリゼした玉葱でコクと旨味をプラス。
スパイスはカルダモン、黒胡椒の香りを特にパワフルに効かせました。」
と書かれていますが、
レトルトとは思えないほどに実に美味しいカレーでした。
ご当地カレーのレトルトは非常に多く開発されていますが、
ナベノ‐ブラックカレーの食塩相当量が2.8g/200g当たりで、これほどの味わい深さを出していることに驚愕しました。
本当にやみつきになりそうなほど、美味しかったのです。
母は「この美味しさを理解できる人は少ないかもよ」とのこと。喜んでもらえたようです。
実食をおすすめ致します。
この世の中に美味しい食べ物はたくさんありますが、そこへたどり着くきっかけは千差万別。
私の場合は、渡辺雄一郎シェフにカンパリトマトを使って頂いたことですが、
想像以上に良い人生に、美味しい食べ物へ引っ張って頂けたようだと、ご縁に感謝しているところです。
トマトが終わる7月初旬まで、あともうひと踏ん張り。心臓を止めないよう頑張ります。
ナベノ‐イズム http://www.nabeno-ism.tokyo/
ナベノ‐イズムオンラインショッピング https://nabeno-ism.shop-pro.jp/
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