パプリカを食べてみる
今年の冬は久しぶりの大寒波の到来もあり、低温の日が長らく続いてトマトの生育にはヒヤリとする時期もあったのですが(最低気温マイナス7℃の日は自宅のトイレの給水管が凍りました)、何とかしのいでくれて赤く完熟してくれました。
先日、カンパリの種をオランダから輸入してくれている国内総代理店の有限会社ベストクロップの社長さんへ、出来上がったカンパリトマトを送ったところ、そのお返しにと、大分県で作っている(社長さんも脱サラ就農者)パプリカを送って頂けまして(1ヘクタールで栽培!)。
その日は偶然にも、関東で有名なイタリアンのシェフの、お母様からお送り頂けた茨城県名産の干し芋も届き、娘とともにちょっとした祭り状態になっていました。
それはそれは見事なパプリカで、10歳の娘も意識してパプリカを食べたことはないとのことだったので、そうそう機会もないだろうと思い、スーパーで他のパプリカを買ってきて、それぞれ食べてみることになりました。
【パプリカ実食】
はしもと農園(総代理店社長さん)の他に用意した他のパプリカは、イオン系列のスーパーで売られていた岡山県産のパプリカと、地元スーパーにあった外国産のパプリカと計3品を食べてみることにしました。(画像左から岡山県産209g(赤)、大分県産はしもと農園208g(黄)、外国産130g(赤)見分けのためはしもと農園さんのものは黄色で設置、味見には赤も実食)
■最初は生で実食。
岡山県産のパプリカは、これがパプリカの味かもしれない、と少しだけピーマンの風味を感じるが甘味もある肉厚でジューシーな食感と味でした。
大分県産はしもと農園のパプリカは、これはパプリカなのか!、と思うほどに肉厚果汁豊かで、全く苦味も青臭さもない、まるでスイカのような甘味と食感でした。
外国産のパプリカは、移動時間による影響が、と思う予想とは裏腹に、意外に甘味もピーマン風味もある、ただサイズ的にピーマンに近い厚みのためか他の2品よりは水分は少ない感じでした。
■次は、簡易的な調理で加熱しました。
減塩のため、味付けはほぼないのですが「パプリカのチーズ焼き」のようなレシピで加熱しました(チーズ、マヨネーズは減塩目的で少量に)。
1.パプリカを縦4等分に切る
2.パプリカにツナを入れたものと入れないものの2種を作る
3.パプリカにカンパリトマトを加えたものと加えないものの2種を作る
4.とろけるチーズをのせてマヨネーズを少量かけて、オーブントースターで5分ほど焼く
結果、加熱によりパプリカの糖度は上がったようで、生食よりも甘味が感じられましたが、
驚いたことに岡山県産と外国産はピーマン風味が消えてしまったのに、はしもと農園のパプリカはほんの少しピーマン風味が復活してさらに美味しく感じられました。
カンパリトマトをのせてしまったことには、トマトの風味が合わさる効果もあるのですが、下準備としてセミドライトマト化させてから加えたほうがよかったと反省しました(全体の水分量が増えてしまうので)。
減塩のため味付け度合いをかなり下げたのですが、しっかりと味付けすればさらなる美味を堪能できるのでしょう。とにかく果汁が豊かなので、あっという間に満腹になってしまいました。ちなみにパプリカの特徴的な栄養価はビタミンCで、赤パプリカで170㎎(100gあたり)と、120㎎のブロッコリーをはるかに超えるそうです。
まとめとして、3点それぞれ特徴があり、品種によるものか栽培方法によるものかは分かりませんが確実に味が違うものの、いずれも名だたる名産品だったのだと感じ入りました。最終ジャッジとしては、10歳の娘が「ピーマンみたいに苦くない」と言ったことで、はしもと農園さんのパプリカが一番だったということになりました。
東は茨城、西は大分と、この日は遠く離れていても、美味しい頂きもので心が温まり、心臓も安定したように思えます(もちろん茨城県名産の干し芋も絶品でした)。娘とともに箱を開けて共に美味しさを味わえるこの機会をくださった皆様に心から感謝申し上げます。