友達にゲームを教えるのがうまくなるコツ

 初めに

 これは雑記です。すべて筆者の経験による個人的な思い込みです。


 教える時に必ず気をつけたいこと

 まず、今からやるゲーム中に教えたいことや目標を考える。教えることは多くても3つぐらいに絞る。
 そうして決めた目標を、「今から教えるのは〜です」「今から〜について教えます」と最初に伝える。その文言に相手が分からない単語がある場合、「じゃあそもそも○○ってのは」という説明から入ったり「この○○については後で言及します」と一言入れて、相手が分からない単語のまま放置しないようにする。

 目標を達成するために必要なノウハウなどを教える場合は、本当にそれが必要か、今教えたい目標と離れていないかをよく考える。
 教えられる側にとってそのノウハウが難しすぎたり、今やっていることと乖離しすぎていると感じられないよう注意する。

 可能なら、教えたいことのロードマップをしっかりと準備する。自分から教えることはそれに沿うように最小限にし、余計な情報を出さないようにする。それ以外でわからないことや気になることがあれば訊いてもらい、それに回答するというスタイルが個人的にオススメ。
 もし分からないことの内容が、今本人の学んでいる内容とかけ離れすぎていたり膨大な情報量になり得る場合は、少しだけ説明して「また今度しっかりそれについて教える」と言って、本題(もとの目標)に戻るのもアリ。

 そしてこれは特に気をつけたいことだが、教えることのできる人が複数人いる場合は、教える人を1人に絞った方がいい。一度に複数人に指示されると混乱するので、基本は教える人以外は口を出さずに優しく見守るのがよいと思う。

 とにかくやってはいけないのは、初めからアレコレ教えてしまうこと。個人的には、すぐに上達させたり理解させることよりも、最初のまだ何も分からない頃の新鮮な体験を優先させたいなと思う。


 心情的な面で注意しなければならないこと

 教え方に気をつけないと、相手が苛立ってしまったりゲームがつまらないと思われてしまう場合がある。

 例えば、もう既にわかっている事項を重ねて教えられたり注意されると不快に感じることがある。そういう場合は、本人にその知識があるかどうかを確認するのが安全。「○○ってわかるっけ?」と聞いたり、時には相手に説明させるのもアリ。
 注意された側が「それは分かってるんだけど……」と口にした時は確実にストレスが溜まっていると思った方がいい。

 ほかに気をつけたいのはフィードバックの仕方。これがいちいち細かかったり口うるさすぎると、相手を不快にさせてしまう。
 まず、ゲーム後の指摘でも大丈夫だと思える問題はゲーム後にフィードバックするのが良い。ゲーム中に色々言いすぎると、うざったいと感じられたり本人のキャパを超えてしまう事もある。
 フィードバックの仕方については、「さっきの○○はこうした方が良かった」という言い方よりも、シンプルに「次はこうしてみようか」と提案する方が受け入れられやすい。もしその提案の意味がわからなさそうなら端的な理由も付け加えた方が良いし、逆にそうする理由を知ってるなら余計な念押しになるので説明はいらない。

 そのほかテクニック

 たまーに「この場面ってこうした方がいいんだけど、理由わかる?」などの小さな問題を出してみる。もし分からなければ教えれば良いし、分かれば大きな充足感をもたらしてくれる。

 「前はこれできてなかったけど今できてたね」みたいな感じでプレイングの進歩を改めて確認することで嬉しくなれるし次からも意識できるようになる。

 飴と鞭で言う鞭の使い方は難しいが、例えば「今のはやってはいけない」とハッキリと言うことが重要だと自分は思う。曖昧にしたら伝わらない可能性もあるし。
 鞭を使うなら、なるべく相手が不快に感じないよう言葉に気をつけつつ、相手が納得できるようにしっかり理由も説明したい。そしてその事項をクリアできた場合はしっかりと褒める。
 「今のは下手だね」と相手を貶したり「なんで今のやったの?」と圧力をかけるのは鞭ではないので勘違いしないように。

 まとめ

 相手にどういう知識があり、逆に何を知らないか、というのを本人のゲームプレイから見極めることで、最適な目標を設定したり指導方法を考えることができると思う。そしてその見極めに「教える」の上手い下手が詰まっていると自分は感じている。
 相手が知っていると分かりきっていることを「○○って覚えてる?」と聞いてみたりするのは野暮だし、相手が知っていると思い込んで「○○ってあるじゃん」と前提として話を進めるのも良くない。相手の知識レベルを正確に見極めて、その周辺で忘れがちなことを再確認したり、新しい戦術やテクニックを教えるのが大切じゃないかなと。

 また同じことを何度も言うのも場合によっては大切だが、真に教えるのが上手くなればその必要もなくなると思う。相手が忘れかけた頃にそれとなく問いかけたりアドバイスできるのが最もスマートだし、自分はそうなりたいと思っている。

 というわけで今回特に言いたかったのは「一度に教えすぎない」「試合後でもいいフィードバックは試合後に」「相手がわかってることを何度も教えないようにしたい」「相手の知識を見極めることが教えることの上手さに直結する」ということでした。

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