決意とか迷いとか喪失感とか

夫が交通事故にあって、救急搬送されて、入院して二週間。
事故直後の時点で、主治医の先生からは「高次脳機能障害」のお話はされていたけれど。


事故直後、見当違いなことを言っていたときも「事故の衝撃が強かったから」
鎮静が解けた後も、自分の状況を把握できていなかったときも「まだ脳がちょっと腫れているから」
ようやく面会ができたときにちょっと違和感を感じたときも「大部屋がうるさくて眠れなかったから」

「気管切開中で会話ができないから脳の障害はどの程度か分からない」

ずっとそうやって誤魔化してきたけれど。


今日、主治医の先生から、今の状況は脳の損傷による影響だろうと話を受けて
ようやくちゃんと目を向けなきゃいけないときが来たんだと思いました。

もちろん先生は、医学的な話をしたうえで、
リハビリで見違えるほど改善した患者さんの話もしてくれた。
まだまだ実際の障害の評価はこれからだし、リハビリをする夫を支えるつもりだし、
だけど、ベッドから出ようと暴れたり人前で私に抱きつこうとする夫を見て、


今まで私を支えてくれて引っ張ってくれて
難しい問題には率先して取り組んでくれて
いろんなプチ情報とか教えてくれて
人生で一番ってくらい甘やかしてくれた夫とはもう会えないんだろうなと、少し思ってしまった。


救いは、命が助かったこと(本当に、本当に、医療従事者のひとには感謝しかない。尽くせる限りの医療で最善の状況にしていただいた)。

それと、本人のメンタルを心配してたけど事故の認識もないし病識もないから、
痛いとか抑えられるの嫌だとかはあれど思い悩んでる様子がないこと。


周りの人には赤裸々には自分の気持ちを話せないので、
どうにかこうやって文章にして吐き出したいと思っています。

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