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続 そんなに変わるのあり?
日本の食は大丈夫
以前、和歌山の物産を売るマーケットで梅干を買おうとして、包装に貼ってあるラベルを確かめた。たくさん並ぶ梅干の中で保存料の入っていないものは一種類しかなく、唖然とした。梅干は完璧な保存食で正しく作ったものは腐ることはない。何年もたって干からびて、塩が結晶となっているものも食べられる。
保存料が入っているのは、正しく作ってないか、あるいは、最近の習慣で機械的にそうしているからだと思う。
スーパーへ行くと、どの食品加工品にも何らかの添加剤が入っています。食品添加物をググってみると、厚生労働大臣指定の添加物は472品目もあるという。
その中には、生産のラインを速やかに時間どおりに調整するものまでも含まれる。たとえばパン生地の発酵を早めるためのイーストフードの添加は経済的な役割を担っています。
全てが、安く、早く、スケジュール通りに物事が進むように計画する。まるで新幹線のダイヤのように狂いもなく速やかに生産ラインを確立すると、元の正しい作り方が異常なことであるかのような錯覚を生みむ。それが正しく作ったものを高価な食品にしてしまう。
また、果汁100%のジュースに香料を添加して、わざわざ不味くするわけのわからないものまでもある。
20年前は食品添加物の生産量は年一人当たり4kgと言われていたが、現在は7kgに増加しているという。それだけの物質を体の中に取り入れて影響はないのだろうか?
イタリアの地産地消の保守的な食に比べ、食物の自給率が4割にも満たない我が国の食は安全なのだろうか?
欧米に憧れ、好奇心の強い日本人が築いてきた食の、一見、豊富に見える材料やメニューは健康を保証してくれるのだろうか?
また、食そのものについての研究がある。
1970年代、アメリカでは癌や心臓病を始め慢性病により医療費の増大が問題となり、いっこうに減らない病気の原因を探るために、食品と病気の因果関係の研究がなされた。
1977年アメリカ上院でなされたのマクガバン報告によると彼らの食肉中心の食事が癌や心臓病の原因であるとし、動物性食品を減らし、精製していない穀物や野菜、果物を多くとるように勧告したそうです。
その中で日本の伝統食(白米でなく玄米や分搗き米)が健康食であると述べられています。
その10年後のT.コリン・キャンベルの「ザ・チャイナ・スタディ」も同様の結論に至っており、日本発の食養「マクロ・ビオティック」も玄米中心の食事を勧めています。
食は長い時間を掛けて吟味選択して編み上げてきた複雑なものです。体もそれに合わせて変化しているでしょう。一朝一夕に出来上がったものではありません。イタリアに行って日本人が彼らと同じ食事をしても、同じように健康を維持できるとは思いません。
変化を望むならイタリアのようにファッションやデザインの分野に特化すべきなのではないでしょうか。