若年アルツハイマーを限りなくたのしんでで生きる夫の日記8月27日
朝から不機嫌。朝、自分の車ででかけ10分くらいで帰ってくる。朝ご飯を食べて「今日は自分の車でタンポポハウスに行くから」と言う。朝「タンポポハウスに行かん」と言っていたのに、それを聞いて息子と顔を見合わせる。行く気になったんだ。でも何か言うとまた機嫌が悪くなるので様子を見ていた。リュックをもって自分の車に乗ろうとしたので、急いで追いかけて「ダメダメ、こっちに乗って」と言って夫の腕をつかんで私の車に連れて行った。その時の夫の顔がなんとも情けなそうで、泣きそうに見えた。仕方なく私の車に乗り坂を降りていく。バス亭で下の家の人がバスを待っていて私たちを見た。「なあみんな、あんたに運転してもらって、わしが乗せてもらっとると思っとる」と言ってぶつぶつ言いながらタンポポハウスに到着。
3時30分に迎えに行く。スリッパをもって出てきたので、「スリッパは下駄箱においてきて」というと変な顔をして「えー来週も来るんー」と言いながらスリッパを下駄箱に返してくる。
朝あまりにもへこんでいたのでお迎えの時に「温泉でも入って帰ろう」と言うと「うん」と言って車に乗ってきた。帰りにラーメンを食べて帰った。
家に帰るときにはとてもご機嫌になって、良かった。薬を素直に飲み、日記もたくさん書き、ごきげん。
夫の車があると乗りたがるので廃車にすることにした。「車を運転していて人にけがをさせても、自分がけがをしてもいけないから車は廃車にしようね」と話した。まだ運転は大丈夫だと思っているので、なかなか納得はできない。