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オランダにビジネス進出するメリット
Hoi! こんにちは!
オランダのビジネス、どんなイメージを持っていますか?実はオランダはビジネス進出するうえでメリットを多く持った国と言われています。
さかのぼること17世紀、世界で初めての多国籍企業・東インド会社を設立し、世界を席巻したのは当時黄金時代を築いていたオランダでしたよね。(学生時代一度は聞いたことがあるはず!懐かしい!)
実際、オランダは国土的には小さい国ではありますが、現在でもビジネス界において大きな存在感を発揮しており、経営開発研究所(IMD)の調査によると世界競争力ランキングで世界6位に位置し、ビジネス効率とインフラ面で高いスコアを誇っています。
前述が長くなりましたが、今回の記事ではオランダがどうしてビジネスに適した国と言われているのかを説明します。
前回の記事はこちら↓
①魅力的な税制
法人税の低さ
オランダの法人税率は課税対象額となる最初の€395,000までは15%、それ以上は25.8%(最近25%からやや上昇)とやや高めに感じますが、近隣のドイツ(29.94%)やフランス(28.41%)などの先進国と比べると比較的低く、日本(29.74%)と比較してもやや低めです。(OECDより)
30%減免制度
海外駐在等で他国からオランダに赴任する場合、雇用主は給与の30%を非課税で支払うことができます。
この優遇を受けるためには、他国で雇用されていることや専門知識を持っていること、オランダにはめずらしい人材であることなど一定の条件を満たす必要がありま。
②デジタル化の普及
スイスの国際経営開発研究所(IMD)が2022年9月に発表した世界デジタル競争力ランキングでオランダは世界第6位とされています。
(ちなみに1~3位はデンマーク、アメリカ、スウェーデンです。)
※世界デジタル競争力ランキングとは、63か国を対象にビジネスモデル、政治、その他の社会分野で変革をもたらすためにデジタルテクノロジーがどのくらい採用され、運用されているかを分析した結果から作られており、知識、技術、将来性の3つのファクターから定義されています。
デジタル競争力が高いことのメリットはたくさんあります。
・高速かつ信頼性のあるインターネット接続とデジタルインフラが確立していることにより、ビジネスのオペレーションがスムーズになること
・デジタル決済やオンラインサービスが普及していることにより、ビジネスの効率化が可能であること
・デジタルテクノロジーの進化が速いため新たなビジネスモデルや事業展開の機会が多く存在するため、成長性の高い市場であること
などなど、ほかにも企業にとって好都合な要素を多く持っています。
③恵まれた立地(インフラの充実)
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オランダでのビジネスが好都合な理由、第一位は間違いなくその立地でしょう。地理的にヨーロッパの中心に位置しており、イギリスがEUを離脱した今、オランダがEUの玄関口と言われています。
また、ユーロポートと呼ばれる欧州最大の港、ロッテルダム港とヨーロッパ第4位の貨物空港であるアムステルダムスキポール空港を持つことも強みとしています。
実際オランダから外部につながるインフラはとても充実していて、アムステルダムまたはロッテルダムから24時間以内にヨーロッパでもっとも収益性のある消費市場の95パーセントにアクセスできるんだそうです。
具体的に言うと、、、
1億7000万人の消費者が500㎞圏内に!!この数字は日本が全長約2800㎞ほどで、人口が1億3000万人に満たないことからもそのすごさがわかりますね。
つまり、オランダに拠点を置くことで、ヨーロッパの他国の市場にも同時に進出することが可能だと言えますね。
④高度なスキルを持った人材
オランダのデジタルスキルが高いことは先ほどお話ししましたが、オランダに住む人々は多言語にも精通しています。人口の90%が英語に堪能で、オランダ人の英語は英語を母国語としない国の中で世界でトップレベルだと言われているんですよ。
また、知的労働者ビザの発行により、特別な資格をもつ優秀な移民をオランダに最長5年間駐在させるなど、高度なスキルを持った労働者も歓迎しています。
そのため、労働者の多様性にも優れており、幅広いバックグラウンドを持つ人材がたくさん集まっているのです。
⑤政治的な安定
日本とオランダの関係は江戸時代から続く古くからの交流の歴史、オランダ王室と日本の皇室の緊密な交流からも見て取れる通り、全体として良好な関係を維持しています。(外務省資料参照)
またオランダ自体、政治的にもっとも安定している国の一つであり、ビジネス進出を考える企業にとって中長期的な計画が立てやすいと言えるでしょう。
まとめ
他にもメリットは考えられますが、今回の記事ではこの辺で。
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次回はそんなオランダの多国籍企業やオランダに進出している他国の有名企業についてご紹介します。
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それではまた次回、Tot Ziens!